百村
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備考 |
1、産地概要 2、産出鉱物各論 3、採集記 第一回 採集 第一回 採集 山沿いの鉱物産地は、標高の高い場所だったり緯度が高い場所であると冬は雪が積もって採集どころか産地に辿り着くこともできません。 なので、冬になる前に標高が高くて、冬は絶対雪が積もる産地に早めに行っておこうということで、栃木県の那須の方にある「百村」という産地に行くことにしました。 1)、デュモルチ石 dumortierite 化学組成 Al7(BO3)(SiO4)3O3 珪酸塩鉱物 藍色放射状の鉱物で、ここでは最大2mmに及ぶ針状結晶が産する。 見分け方は、露頭に落ちている白い蝋石の中に青色〜紫色の斑点みたいなものがついていることがあり、それが本鉱である。 2)、石英 quartz 化学組成 SiO2 酸化鉱物 3)、苦土フォイト電気石 magnesiofoitite-フォイト電気石 foitite 珪酸塩鉱物 化学組成 (Mg,Fe)2AlAl6(BO3)3Si6O18(OH)4 普通の電気石はナトリウムかカルシウムを含んでいるが、フォイト電気石系統のものはこれらの元素を含んでいない。 ここでは、灰色の針状結晶が集まって放射状・球状になったものが産する。 ここに採集しにくるほとんどの人が、「この鉱物は採れない」とか「よくわからない」と言うらしいが、蝋石や白い石についている黒いしみのようなものが本鉱で、産地には結構落ちている。 4)、葉蝋石 pyrophyllite 化学組成 Al2Si4O10(OH)2 珪酸塩鉱物 ここは昔「那須蝋石鉱山」があった場所で、昔は蝋石を採掘していた。 なので、この産地ではいくらでも蝋石が落ちている。色は白色。 僕は朝の4:30に家を出ました。 東北自動車道をずっと那須目指して北に進みます。 途中、パーキングエリアで休憩しつつ、とあるICで高速から一般道に降り、産地を目指します。 那須ではもう秋も終わろうとしていて、寒いのですが、紅葉のベストシーズンでした。 どこかである林道に入り、しばらく進んでいく行くと大きな広場がと車止めがあり、そこに車を停めます。 そこから一旦河原に降り、写真を撮った後産地に向かいました。 ←途中の写真。紅葉真っ盛り。 広場から適当に何分ぐらいか歩いていくと、那須蝋石鉱山跡と小さい露頭が見えてきました。 ←デュモルチ石が産出する露頭。 早速上の写真の小さな露頭で採集を開始します。 すると意外なことに、デュモルチ石が結構採れました。 採集もそこそこに、ただでさえ寒いのに風も冷たいため、早めにこの産地を引き揚げて次の産地「万珠鉱山」に向かうこととしました。 1)、デュモルチ石 dumortierite 2)、石英 quartz 3)、葉蝋石 pyrophyllite 5、終わりに この産地自体での鉱物採集はあまり楽しくなかったですが、デュモルチ石や蝋石を採取し、美しい紅葉の景色も楽しむことができたので結構満足しています。 6、参考文献 鉱物ウォーキングガイド 松原 聰・著 続きの「万珠鉱山」を見る→ 〜採取鉱物〜 〜感想〜 ↑上へ戻る |