六助沢
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備考 |
この産地は大変危険なので登山初心者や体力に自身のない方、子供は立ち入るべからず。 |
1、産地概要 秩父鉱山のなかでもそこそこマイナーなこの産地は、名の通り六助沢沿いに露頭や坑道があります。 ただ、沢を遡行するのが大変危険で、10mの滝を鎖を使って直登することもあります。 登山経験者で鎖に慣れていてなおかつ道を見分けられる方なら問題ありませんが、それ以外の方は絶対に入らないほうがいいです。 2、産出鉱物各論 1)、バスタム石 bustamite 化学組成 (Mn,Ca)3Si3O9 珪酸塩鉱物 淡紅色の繊維状の結晶として産するマンガン鉱物で、珪灰石のように繊維状の結晶をしているので、マンガン珪灰石とも呼ばれている。 2)、黄鉄鉱 pyrite 化学組成 FeS2 硫化鉱物 この産地で多く見られる鉱物で、自形結晶をなすものも多い。 黄銅鉱などの金属鉱物と一緒に産することが多い。個人的には菱マンガン鉱の表面についている黄鉄鉱の立方体結晶が良い。 3)、方鉛鉱 galene 化学組成 PbS 硫化鉱物 立方体(六面体)の特徴ある結晶で、帯青黒色金属光沢をしている。 鉱石ラジオの最初の検波に利用されたという話もある。 4)、異極鉱 hemimorphite 化学組成 Zn4Si2O7(OH)2・H2O 珪酸塩鉱物 異極鉱は水を含む亜鉛の珪酸塩鉱物で、無色透明なものから白色、青色と様々な色と形をもっている鉱物。 秩父鉱山では割と多く産する。 よく菱亜鉛鉱と間違われることがあるが、希塩酸をかけると泡を出さずに溶けるので、区別がつく。ブラックライトに当てても区別がつき、異極鉱には変化がないが、菱亜鉛鉱はピンク色に変化する。 その他、バラ輝石や菱マンガン鉱、黄鉄鉱や閃亜鉛鉱、輝安鉱等を産出する。 3、採集記 第一回 2008年9月15日(月)採集 第二回 採集 第一回 2008年9月15日(月)採集 ←前の「石灰沢」を見る 続きの「渦の沢」を見る→ 大宮鉱山、岩井沢鉱山、秩父鉱山大黒坑、秩父鉱山石灰沢と四つの産地を回った僕達は、さらに欲張って秩父鉱山の六助沢に行くことにしました。 石灰沢を出発した僕達は出合トンネルの方へと向かいました。 トンネルを抜けて、適当な場所で適当な方向へと曲がり、適当な場所に車を停め、どこかの沢に入ります。 ←ここを右に行くと石灰沢。左に行くと六助沢。 ←どこかの沢の近く。ここに着くまではダート道。 沢に入ると早速キレイなマンガン鉱や黄鉄鉱を見つけました。 少し沢を遡行すると・・・ 大きな砂防ダムが現れました。 大きいといってもそれほどではないのですが、ここを越えないと先には進めません。 ダムの右岸側につけられていたロープ頼りに、危ないところを何mか登って行きます。 なんとか登り終えてすこし行くとまた危なそうな箇所があったので、安全をとって引き返しました。(時間と気力の問題もありましたし・・・) 〜採取鉱物〜 〜感想〜 ここではあまりいい成果がなかったですが、ここが危ない場所だと知りました。 これを見ている皆さんに忠告します。 ここは危ないので近寄らないほうがいいでしょう。 命の保証は致しません。 ←前の「石灰沢」を見る 続きの「渦の沢」を見る→ ↑上へ戻る 第二回 採集 〜採取鉱物〜 〜感想〜 ↑上へ戻る |