その他の関東の鉱物産地
ここでは年月順不同で詳しく公開していない産地のいくつかの採集記を公開しています。
かなり適当なので、真面目に見るのは推奨できません。。
木下貝層 午前2:00家発。父のサーフィンにつきあったあと、木下貝層に向かうが、天然記念物の場所以外の採集ポイントを見つけられなかった(というか探す気がなかった)ので、中央公民館で「木下貝層」という本だけでも買おうとしたが、日曜だったので、誰もいなかった。 ちなみに、後日、本は送ってもらった。 長崎鼻 今回で4回目の来訪になる。 1回目はなんとなく寄ったものの、雨なので少しいただけで帰る。 2回目は霰石を採ろうと思い、「古銅輝石安山岩」を探したが、よく分からず、 アサリ採りに転じてしまった。 3回目は風が激しくてすぐに引き揚げた。 このように、今まで3回も行ったのに全く収穫がなかった。 東北の蛍鉱山のページで詳しく述べているのだが、GW中、訳あってとても暇だったので、ここ「長崎鼻」に四度目の挑戦をすることになった。 午前2:00に家を出発。父のサーフポイントのうちの一つ「和田」に到着し、そこでサーフィンを楽しんだ後、とりあえず「飯岡」という場所に向かう。 すると、そこには運がいいのか悪いのか、父の海仲間がいて、当然、飲んだり寝たり話したりという行為が行われたのだが、そこには友人がいたので、暇になることはなかった。 ここで何時間か粘った後、やっと長崎鼻に友達も連れて行くことに。 長崎鼻は、銚子にある海沿い(というより海)にある産地で、近くには有名な犬吠埼がある。 ここでは、古銅輝石安山岩という岩石を割って採集するのだが、素人には無論、わかりません。 自分も良くわからなかったので、勘で割り続けたら、帰る直前に霰石を見つけることが出来た。 ←長崎鼻の風景。 長崎鼻から帰る途中、畑の中を通ってショートカットしようと思ったら、行き止まりであった。 それで引き返している途中、なぜか畑の溝にタイヤがハマって動けない状態の車があったので、助けてあげることに。 いろいろな策を練り、途中から増援部隊も来て、30〜40分かけて救出することに成功。 救出する際、使用した「ジャッキ」が折れてしまい、お礼にジャッキを買えると思われるぐらいのお金を貰った。(お父さんはしばらく、「いいですよ、そんな。」と拒んでいた。) 私達がこのように苦労しているとき、近くにいた農家のおばさん・おじさん達は、ちょっとこちらを見ただけで助けてくれなかった。まあ畑を荒らされているからな…と思ったが、少し不親切な気もした。 ちなみに…下記写真参照のこと。 ←運悪く見つけてしまった看板。知事の許可が必要らしいが・・ 朝日根 ・パンペリー石 Pumpellyite 化学組成 Ca2(Al,Fe,Mg,Mn)(Al,Fe)2(SiO4)(Si2O7)(O,OH)2・H2O 珪酸塩鉱物 緑色の繊維状結晶が脈状となって集合している鉱物。 パンペリー石は化学組成によって細分されていて、(Al,Fe,Mg,Mn)のうちAlが一番多いのがアルミノパンペリー石で、pumpellyite-(Al)と表す。鉄パンペリー石、苦土パンペリー石、マンガンパンペリー石も同様に、それぞれFe、Mg、Mnが一番多くて、表し方も-()の括弧内を変えるだけである。 マンガンパンペリー石は、山梨県落合鉱山が原産地の新鉱物である。 この産地では、アルミノパンペリー石を産する。 朝の7:00頃に家を出発。 東武東上線に乗って、小川町を目指す。 小川町からバスに何分か乗っていき、「皆谷」というバス停で降りた。 まず最初に、朝日根の産地に立ち寄ることに。 バス停のすぐ側を流れている川の岸に下りて、パンペリー石の脈を探したが、30分くらい探しても見つからなかったので諦めて登山を開始することにした。 笠山まで登り、そこからは平坦な道を堂平山へと上がっていく。 堂平山の山頂に着くと、天文台のドームが見えた。 ここで少し休み、そのまま芦ヶ久保駅に向かって歩いてくことに。 その途中で何回か迷ったりしたが、何とか芦ヶ久保駅の方へと続く正しい道に辿り着くことが出来た。(途中で助けてくださった方に感謝をします) そして、無事芦ヶ久保駅に到着。そのまま西武秩父線にて帰宅した。。 ←笠山と堂平山の山頂。 吉見丘陵 ・灰十字沸石 Phillipsite 化学組成 (K2,Ca,Na2)2.5(Al5Si11O32)・13H2O 珪酸塩鉱物 主に無色〜白色をしていて、アルカリ金属に富む火山岩中に産することが多い。 ここでは角閃岩を切る細脈中に産し、ほぼ正方形の断面をもつ柱状結晶として産する。 最大3mmのものが報告されている。 その他、石墨、黄鉄鉱、チタン鉄鉱、チタン石、普通輝石等の鉱物を産するが、どれも微小なので採集する価値はあまりないといえる。 朝の8:00ぐらいに家を出た。 東武東上線を使って森林公園駅に向かい、そこの駅前にあるレンタサイクル屋で自転車を借り、吉見丘陵の産地に向かう。 のんびりと自転車をこぐこと約20分。景勝地の吉見百穴に到着した。 吉見は鉱物産地としてではなく観光地として知られていて、その中では特に「吉見百穴」が有名である。 吉見百穴では名の通りたくさんの穴が開いていて、その中に入ることが出来て、実際に入ったが、割とおもしろかった。また、それ以外にも「光るコケ」等おもしろいものがあった。 吉見百穴を観光した後、坂を登って吉見丘陵の産地に向かった。 吉見丘陵の産地は「本当にこんなところに鉱物産地があるのか?」というような場所にあるので、注意してほしい。 ここでは、様々な種類の沸石を産出するのだが、その中でも特に惹かれたのが「十字沸石」。 結晶の大きさは最大2〜3mmらしく、本にはなかなか綺麗な写真が載っていた。 それを目標に採集を開始したが・・・何しろ真夏で天気は晴天、しかも日光を直接浴びながらの採集だったので汗が大量に噴き出し、早々に撤退することとした。 産地をあとにし自転車で昼飯の場所を探していると、「がってん寿司」というチェーン店があったので入ってみた。 中へ入ると、活気ある雰囲気で、注文をすると「がってん承知〜!!」等というので、おもしろかった。 他にも色々イベントがあって面白かったのだが、ここまで活気があるがってん寿司はここ以外の場所で見たことがない。(多分ここは東村山店) ちなみに、今は宅地開発で消滅しているかも知れない。。 岩井沢鉱山 ・種山石 Taneyamalite 種山石は、1981年に青木義和・赤迫秀雄・松原聰に発見された日本産新鉱物で、熊本県八代市種山鉱山と埼玉県飯能市岩井沢鉱山で発見された。 ここでは褐色のベメント石の鉱石中に淡黄緑色ないし灰黄緑色葉片状結晶の集合体からなる幅数oの以下の脈として産出する。 種山鉱山のほうでは、灰黒色繊維状結晶として産出するらしい。 大正鉱山 ・産地概要 茨城県の中央部の西の城里町(旧:桂村)に位置するこの鉱山は、錫石を目的として採掘を行っていた小規模な鉱山で、薄暗い杉林の中にある。 ここで産出する錫石の質は結構良く、採集会も開かれたりすることもあるようだ。 ・産出鉱物 1)、石英 Quartz(水晶 rock crystal) 化学組成 SiO2 酸化鉱物 この産地では石英はいくらでも落ちているが、水晶は少し探さないとない。 運が良ければ、この産地のものとは思えない透明度の高い良品が得られる。 2)、黄鉄鉱 Pyrite 化学組成 FeS2 硫化鉱物 この産地では、石英に伴って産出する。 立方体結晶も結構ある。 3)、黄銅鉱 Chalcopyrite 化学組成 CuFeS2 硫化鉱物 真鍮色(黄色のようなもの)金属光沢の鉱物で、自形結晶を成すものもあり、その形状は変化に富み、大変おもしろい鉱物です。 黄鉄鉱と似ているのですが、黄鉄鉱のほうが輝きが強く、金色に近いうえ、黄銅鉱は脆いので案外簡単に見分けがつくと思います。 4)、鉄マンガン重石 Wolframite 化学組成 (Fe,Mn)MnWO4 タングステン酸塩鉱物 この鉄マンガン重石は今では鉄重石(ferberite)と呼ばれ、この鉄重石は成分によって鉄重石とマンガン重石に分けられる。 ここでは、石英に伴って黒色柱状結晶で産する。 5)、トパーズ(黄玉) Topaz 化学組成 Al2SiO4(F,OH)2 珪酸塩鉱物 このトパーズは、宝石としても有名で、無色、青色、橙色、桃色、黄色など様々な色があり、大変人気でかつ有名な鉱物で、モース硬度計の硬度8の基準鉱物となっている。 トパーズは成分によってOH-typeとF-typeがあり、日本で産出するのは基本的に後者の方である。 ここでは、5mm以下の結晶がズリ石の表面にたくさん(?)ある形で見つかる。 6)、錫石 Cassiterite 化学組成 SnO2 酸化鉱物 酸化スズで出来ている錫の重要な鉱石で、黒色〜黒褐色の色で柱状結晶としてさんする。 まれに結晶が複雑な形に交差したりすることがある。 国内では主に、京都府の行者山や大分県の木浦鉱山、鹿児島県の錫山鉱山で産する。 また、砂礫中に産するもの「砂錫(さすず)」とよび、美しい木目模様を持つものを「木錫(もくしゃく)」とよぶ。 |