富井鉱山

訪問日 2007年9月2日(日)
2008年11月9日(日)
2009年4月19日(日)
場所 栃木県宇都宮市
天気 一回目…曇
二回目…晴
三回目…晴
同行者 一回目…父、母
二回目…父
三回目…父
管理体制 Free
産出鉱物 紫水晶、黄鉄鉱
疲労度
危険度
オススメ度 ★★★★
備考 特になし。

1、産地概要

栃木県宇都宮市にあるこの鉱山では、銅を採掘していました。
銅鉱物の他に紫水晶も産出するので、マイナーですが、そこそこ人気な産地となっています。
TVの「何でも鑑定団」にここの紫水晶が出たことがあって、1つ100万円で2つで合計200万円という高額な値段がつけられたこともあってか、ここに来る人はズリをかなり掘り起こしていきます。
行けば必ず紫水晶が採れるというわけでもなく、わざわざ行くほどの大規模の産地ではないので、日光等の観光地に寄ったついでに立ち寄ってみるのが一番だと思います。

2、産出鉱物各論

1)、石英 quartz(水晶 rock crystal 紫水晶 Amethyst) 

化学組成 SiO2 酸化鉱物

この産地には紫石英は結構落ちているのだが、紫水晶はあまりない。
一応ここでは柱面がある程度発達した紫水晶も見られるが、2cmより大きいものはなかなか産出しない。
ここでは「抜け殻石英」と呼ばれるおもしろい石英も産し、最初に晶出した「重晶石」が溶かされ、その回りを石英が覆い、もともと重晶石があった部分は空洞になっているというもので、その空洞を抜け殻に例えたことからこの名がついたと考えられる。

2)、黄銅鉱 chalcopyrite 化学組成 CuFeS2 硫化鉱物

富井鉱山は銅を目的として採掘をしていた鉱山だったからか、石英に伴ってよく産出する。

3)、黄鉄鉱 pyrite 化学組成 FeS2 硫化鉱物

黄銅鉱と同じく、石英に伴って普通に産する。
立派な立方体結晶も意外と多い。

その他、方鉛鉱や閃亜鉛鉱等を産出する。


3、採集記

第一回 2007年9月2日(日)採集

第二回 2008年11月9日(日)採集

第三回 2009年4月19日(日)採集


第一回 2007年9月2日(日)採集 

僕は何となく栃木の鉱物産地に行こうと思っていました。
すると、ふと有名な「小来川鉱山」のことが頭に浮かびました。
せっかくなのでもう一つ他の産地に行こうと思い、町からあまり離れていなくて簡単に行けそうな「富井鉱山」という鉱山に行くことにしました。

朝の6:00頃に僕は家を出ました。
東北自動車道を走り、宇都宮方面へと向かいます。
富井鉱山では紫水晶を産出するとのことなので、鉛沢の怨念を晴らそうと意気込みます。
高速を降りて適当に進み、下記写真の場所を右に入って適当に進んでいきました。

 ←ここを右に入り、適当に進んで行く。

 ←この分かれ道で・・・

進んでいくと、分かれ道がいくつかでてきて、ここも適当(これは本当に適当)に進み、広い駐車スペースに車を停めました。
そこからずっと林道を歩いていきましたが、何もなさそうな気配だったので引き返しました。
少し戻り、行きに見て気になっていた沢沿いの道を進みました。

そこを登っていくと、傾斜がキツくなり、杉の倒木も増えてきたので、沢沿いの転石を見ながら引き返すこととしました。
すると、石英脈が入っている大きな石を見つけたので割ってみると、紫水晶の群晶がありました。
かなり小さいですが、とりあえず満足したので、次の産地「小来川鉱山」に向かいました。

〜採取鉱物〜

石英 Quartz (紫水晶 Amethyst )

 ←2008年に飯田橋の鉱物マーケットで貰った。

〜感想〜

鉛沢で惨敗したこともあってかかなり期待していたのですが、あまりいいものが採れなくて残念です。
また次も来てみたいと思います。

続きの「小来川鉱山」を見る→

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第二回 2008年11月9日(日)採集 

←前の「万珠鉱山」を見る

百村と万珠鉱山でそこそこ満足できる結果を残した僕達は、前回探索して場所が特定できずに終わった富井鉱山にリベンジすることとしました。

万珠鉱山を出た僕達は、一般道を突っ走って、以前挑んで失敗した富井鉱山に向かいました。
今回、実は今年(2008年)の6月に飯田橋で開催していたミネラルマーケットで、ある優しい人達が、この産地の紫水晶をくれたうえに、産地の場所まで教えてくれていたので、間違えずに、無事産地の入口に辿り着くことができました。

 ←分かりにくいが、産地の入口の写真。

そこには既に先客がいて、その人が色々と鉱物を僕にくれました。(この産地の紫水晶とか、どこかの産地の黄鉄鉱とか。)
もちろんありがたかったのですが、黄鉄鉱の産地名を忘れてしまってラベルに書けない(ようするに標本にできない)状態にあります。
なので、今この文章を読んでいてこの出来事を覚えているのであれば、是非、メールにてご一報ください。

産地は、まあまあ広いですが、大きな紫水晶はなかなかズリの中には残っていないので、よく探す必要があります。

 ←坑口の写真。

本ズリである程度紫石英&紫水晶を採集した僕達は、帰ろうとした矢先、秘密のポイントを見つけてしまいました。
そんなわけで、本産地での初めての採集の割には、まあまあな収穫となり、満足して家に帰ることが出来ました。(紫水晶は・・・)

採取鉱物

1)、石英 quartz(水晶 rock crystal 紫水晶 Amethyst)

 ←紫石英。大きさは5cmぐらい。

2)、黄銅鉱 chalcopyrite

3)、黄鉄鉱 pyrite

 ←黄鉄鉱の立方体結晶。直径5mmぐらい。


今回、スムーズに産地の入口を特定することができてよかったです。
さらに、初めてある程度大きな国産の紫石英を手に入れることができて、嬉しかったです。
後、上で述べた先客さんには感謝しています。
ただ、あの黄鉄鉱を採った産地の名を忘れてしまってラベルに書けないので、もし、今この文章を読んでいらっしゃったら、是非、メールにてご一報ください。

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第三回 2009年4月19日(日)採集

←前の「越路銅山」を見る

〜採取鉱物〜

〜感想〜

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