稗田野

訪問日 2008年11月4日(火)
場所 京都府亀岡市
天気
同行者
管理体制 基本採集禁止(一部だけ採集可)
産出鉱物 菫青石(桜石)
疲労度
危険度
オススメ度
備考 特になし。

1、産地概要

京都府亀岡市にあるこの産地は、桜石で有名である。
本鉱の詳細は下記にて詳しく説明しているが、とにかく貴重で、一部の産出ポイントが天然記念物に指定される程である。
産地はそこまで山深いところにはないが、採集禁止の場所が多いので注意が必要である。

2、産出鉱物各論

・菫青石 Cordierite(桜石 Cerasite) 化学組成 Mg2Al3(AlSi5O18) 珪酸塩鉱物 斜方晶系

ここで産出する菫青石は桜石と呼ばれていて、「稗田野の菫青石仮晶」という名前で桜天満宮の境内の中の露頭が天然記念物に指定されている。
桜石は菫青石の仮晶で、仮晶とはもとの鉱物の形を残したまま違う鉱物に置き換わることで、ここでは六角柱状結晶が分解して白雲母や緑泥石に変化し、そのまま風化したものの断面が桜の花びらのように見えることが桜石の名前の由来となっている。
桜石はここ以外でも色々な場所で産するが、ここで産するものは形も整っていて世界的に貴重なものである。
稗田野の桜石は稗田野町行者山をほぼ中心とする3km四方の花崗閃緑岩が貫入時に周辺の泥質岩に熱変成作用を与え、ホルンフェルス化してその中に桜石を生じているらしいが、詳しい出来かたはよく分からない。
今でも、天然記念物に指定されている桜天満宮の境内の露頭と付近にある奥条の谷以外では桜石を採集することが出来る。

3、採集記

第一回 2008年11月4日(火)


第一回 2008年11月4日(火)

1日目(観光のみ)

東京駅6:50、新幹線にて京都へと旅立つ。
朝食のまいせんのカツサンドを食べつつ、外を見たりして潰しているうちに京都駅に到着。
天橋立に向かう特急列車「はしだて1号」に乗車し、日本三景に指定されている天橋立に向かう。
天橋立に着いたら、船乗り場まで行って船に乗って天橋立の北側に行き、籠神社(元伊勢神社)と真名井神社を見学し、リフトに乗って傘松公園に向かった。
傘松公園は、天橋立を北側から眺められる場所で、「股覗き」という股の間から上下逆さまな天橋立をみるというもので、有名である。

 ←北側から見た天橋立。

他には「瓦投げ」といって3枚の瓦をフリスビーのように投げて、輪に通すというものがあり、輪を瓦が通ると幸せになると言われている。
景色を楽しみつつ、山菜うどんを食べた後、リフトに乗って山をおり、船に乗って天橋立駅がある天橋立の南側に戻る。
今度は天橋立を南側から眺められる天橋立ビューランドにリフトに乗って向かう。
はっきり言おう。天橋立の眺めはこちらがわ(南側)から見るほうが断然いい。
北側からみると、美しい砂浜が見えないのに対して、南側から見ると美しい砂浜が見えるうえ、迫力がある。

 ←南側から見た天橋立。

景色を堪能した後、リフトで山をおり天橋立を少し歩いた後天橋立駅に戻り、そこから福知山で乗り換えて京都の亀岡駅に向かった。
亀岡駅でしばらく旅館へ行く送迎バスを待ち、それに乗って今回泊まる宿に行き、明日の採集に備えて温泉に入る。
温泉は次の日が平日だからか、または微妙な時間だからか誰も人がおらず、広い浴室と露天風呂と更衣室と男子湯の全てを独り占め出来たのがさりげなく嬉しい。

2日目

朝風呂に入り、朝食を食べ、早速鉱物産地へと向かう。
〜途中省略〜
2時間ぐらいかけてやっと一個、桜石が入った母岩を手に入れることが出来た。

 ←とあるどこかの場所の写真。晴れている。

鉱物採集を楽しんだ後は、トロッコ亀岡駅までバスで送ってもらい、トロッコにのってトロッコ嵐山駅でおり、天龍寺や松尾大社の磐座(いわくら)を見学して、帰宅。

 ←トロッコ亀岡駅のたぬき。とにかくいっぱいいる。

〜採取鉱物〜

・菫青石 Cordierite(桜石 Cerasite)

〜感想〜

今回、初の近畿地方での鉱物採集ともあって、成果もあがり、まあまあ楽しむことが出来た。
今度は奈良県や大阪府の産地にも行ってみたいと思っている。

〜参考文献〜

地球の宝探し 日本鉱物倶楽部 編

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