蛍鉱山

訪問日 2008年5月5日(月)
場所 福島県南会津町(旧舘岩村)
天気
同行者
管理体制 Free
産出鉱物 蛍石、石英
疲労度 ★★
危険度 ★★
オススメ度 ★★★
備考 沢沿いに歩くので、やや危ない箇所あり。

1、産地概要

蛍鉱山は福島県南会津町(旧舘岩村)の小高林辺りにあり、とある沢沿いを約30分ぐらい歩いていくと蛍鉱山のズリに到着する。

2、産出鉱物各論

1)、石英 Quartz(水晶 Rock Crystal) 化学組成 SiO2 酸化鉱物

とてもポピュラーな鉱物の一つで、ここでは、細い水晶が群晶となって落ちている。

2)、蛍石 Fluorite 化学組成 CaF2 ハロゲン化鉱物

モース硬度計の硬度4の基準鉱物で、ポピュラーな鉱物である。
色は透明なものから紫、緑、青など様々なものがあり、形も正八面体や立方体などがありなかなかバリエーションがある。
ここでは、坑内の壁とズリで見られる。

3、採集記

第一回 2008年5月5日(月)


第一回 2008年5月5日(月)

実は、この日は家族と共に中国にいる予定だった。
では何故日本にいるのかということを話すと長くなるので、どうでもいい人は飛ばしてほしい。


前日の2008年5月4日(日)から7日(水)にかけて、北京に4日間、家族で滞在することとなっていた。
初日。我々は成田から北京に行く便に乗った。
乗ってから2時間ぐらいたったろうか。
現地が天候不順の為、一旦韓国のインチョン空港に着陸するという内容のアナウンスを聞いた。
それからインチョン空港というところについたのだが、そこで何も知らされずに、飛ばぬ飛行機の中で2時間待つことととなった。
すると、天候の回復の見込みがないため、日本の成田空港に引き返すという内容のアナウンスが流れ、飛行機は成田空港へと引き返していったのだ。
結局、お金は全額返済してもらったものの、約7時間無駄に飛行機に乗り続け、1日を無駄に過ごすこととなったのだ。


というようなことがあり、このまま貴重なGWを潰したくないということで、急遽、福島の蛍鉱山に行くことにしたのであった。

今回は、朝4:00に起床し、家を出発した。
東北自動車道の那須塩原ICで降りて、国道121号線にしばらく沿って福島県を目指す。
蛍鉱山は福島県南会津町(旧舘岩村)の小高林辺りにある、とある沢沿いを約30分ぐらい歩いて行った場所にあると聞いていた。
最初、自分達はそのとある沢の一つ南の沢を遡っていて、1時間ぐらいロスしてしまった。

 ←行く途中に撮った看板。いくつもの国道が重なっている。

車に戻って、良く地図を見ると、この沢の北の沢が本命だということが発覚し、その本命の沢へと向かう。

 ←この辺にある沢に沿って約30分ぐらい歩いていく。

雪が少し残っていたりする道を歩くこと30分。目指す蛍鉱山の大きなズリが見えてきた。

 ←ズリの上の坑口。

ここで蛍石やら水晶やらを採集していると、ズリの上の方に坑口が見えたので、二人で急斜面を注意しながら登ると、いくつかの坑口があることが判明。そのうちの一つに入り、蛍石の鉱脈を何とか崩そうと思ったが、力を入れると、当然といえば当然なのだが、割れてしまったので、仕方なく蛍石の破片を採集することとなった。
もう一度ズリに戻ると、汚いが一辺4cmはあろうかという蛍石を発見したのでとりあえずは満足することが出来た。
採集を終えた後、帰りに、栃木県ある「原三窟」という規模の小さな観光鍾乳洞を見学していった。

〜採取鉱物〜

1)、石英(水晶) Quartz



↑蛍鉱山の水晶は細長いのが特徴。折れやすく、また刺さりやすいので注意。

2)、蛍石 Frolite



↑八面体の綺麗な結晶は得られなかったが、直径4cmぐらいの大きい蛍石を得たのでとりあえず満足。

〜感想〜

今回、東北での始めての鉱物採集となった。
最初は道を間違え、かなりの時間ロスをしたが、産地に到着出来さえすれば、細長い水晶の群晶がゴロゴロしていたので、なかなかに満足をすることが出来た。
ここは、是非、もう一度訪れたいと思う産地である。

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