元素鉱物

自然金 自然銀 自然銅 自然白金
自然硫黄 自然砒 輝砒鉱 パラ輝砒鉱
石墨 ダイヤモンド シュンガ石 自然蒼鉛
自然水銀 自然オスミウム 自然テルル 自然鉛
自然ルテニウム 自然鉄 エレクトラム 自然アンチモン

和名 自然金
英名 Gold
化学組成 Au
晶系 等軸晶系
黄金色
条痕色 黄金色
硬度 2.5-3
比重 19.3
光沢 金属光沢
劈開 なし
その他 展性(延性)あり。
皆さんご存知の元素鉱物で、オリンピックのメダルや金閣寺の金箔等に使われているのは有名だろう。
この鉱物には展性(延性)があるので、それを利用して金箔が作られる。
現在は、1万分の1ミリの薄さに伸ばせるらしい。
銀等の鉱物と混ざりやすく、銀が混ざると白っぽい色になってきて比重が下がる。
産状によって銀の含有量が異なり、高温で生成された熱水鉱脈のものは少ないが、低温の熱水鉱脈のものは銀が多い。
銀と混ざったものをエレクトラムと呼ぶことがあり、これも元素鉱物として認められている。
比重19.3というのは純粋な金の場合であって、ほぼ有りえないといっていいだろう。
金は産出する場所によって2種類に分けられる。
1つは山金で、名の通り山の鉱山のズリ等にある金鉱石の中等から産出し、純度は低いが母岩付きなので見栄えがする。
もう1つは砂金で、上流に金鉱山があるような川の砂の中に含まれていて、純度が高い。
純度が高いといっても20〜22金で、純金の24金にはならない。
金は比重が19.3と大変重い鉱物なので、川底にたまったりしている。
川原に生えている草の根の所にたまっている土砂が狙い目だ。
砂金で大型のものをナゲットといい、オーストラリアでは1kgを超えることも珍しくない。
結晶の形は樹皮状や針状、塊状が主だが、八面体結晶等もある。
用途としては、昔の硬貨や、義歯、電子部品等がある。
主な産地としては南アフリカがあり、現在世界で10%のシェアがあり、世界一の生産高を誇っているが、オーストラリアや中国もシェアを伸ばしてきている。
日本では北海道のウソタンナイ川の砂金や鹿児島県の菱刈金山が有名である。

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和名 自然銀
英名 Silver
化学組成 Ag
晶系 等軸晶系
銀白色
条痕 銀白色
硬度 2.5-3
比重 10.5
光沢 金属光沢
劈開 なし
その他 展性(延性)あり。
皆さんご存知の元素鉱物。オリンピックのメダルや食器に利用されているのはご存知だろう。
この鉱物には、金と同じく展性(延性)があるので、薄く伸ばすことができる。
金と混じることが良くあり、金と混ざったものを「エレクトラム」ということもある。
輝銀鉱等の銀を含む硫化鉱物が酸化することによって生成され、ひげ状(ひげ銀)や樹皮状(樹皮銀)等、様々な形で産出する。
空気中の硫黄化合物等に触れることにより表面の色が黒くなっていくので、硫黄の標本の近くには置かないようにしなければならない。
銀にはバクテリア等の菌に対して殺菌作用を持っているので、抗菌剤として使われたりしている。
また、銀で出来た食器は硫黄化合物や砒素化合物等の毒を混入された場合、化学変化がおきて変色することから、毒物発見用として昔は富裕層を中心によく使われていたらしい。
この銀は風化に弱く不安定なので、「砂銀」なんてものはない。
主な産地はモロッコのImiter鉱山や、メキシコやアメリカミシガン州があり、アメリカミシガン州で採れる自然銀と銅がつながっているものを「ハーフ・ブレッド」と呼ぶ。
日本では、北海道豊羽鉱山や兵庫県生野銀山が有名である。

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和名 自然銅
英名 Copper
化学組成 Cu
晶系 等軸晶系
赤銅色
条痕 赤銅色
硬度 2.5-3
比重 8.9
光沢 金属光沢
劈開 なし
その他 展性(延性)あり。
金、銀と同じく、皆さんご存知のはずの元素鉱物。
オリンピックのメダルとして使われている鉱物の中では一番多く産出し、また銅と化合した銅鉱物もかなり多い。
銅鉱物の代表的なものは、孔雀石、藍銅鉱、黄銅鉱等が挙げられる。
金や銀と同じように展性(延性)が強く、また空気中でしだいに黒くなっていくのは銀と同じである。
主に蛇紋岩、緑泥片岩、玄武岩の等の岩石中に産し、産状としては、前述の岩石中に自然銅としてそのまま産する場合と、銅鉱床の酸化帯に出来る場合があり、後者の産状では六面体や十二面体の結晶が樹皮状の集合をしたりと様々な形状の銅が見られる。
主な産地としては、アメリカのミシガン州があげられる。
また、英名Copperの語源となったキプロスも有名である。
日本だと、秋田県尾去沢銅山や、栃木県小来川鉱山、奈良県三尾鉱山等が有名である。

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和名 自然白金
英名 Platinum
化学組成 Pt
晶系 等軸晶系
鋼灰色
条痕 灰白色
硬度 4.5-5
比重 21.5
光沢 金属光沢
劈開 なし
その他 特になし。
有名な元素鉱物だが、意外と知らない人も結構いる。
鉄やイリジウムを含むことが多いので、比重は大体20以下となる。
鉄の割合が多く、磁性はあるものは別の鉱物となることがある。
このように鉄の多い白金を昔は「バカ金」と呼んだらしい。
日本では主に北海道の日高地方や手塩地方の蛇紋岩地帯を流れる川の堆積物中から採れ、「砂白金」と呼ばれる。
砂白金の中には白金だけではなく、イリドスミンと俗名で呼ばれるオスミウムとイリジウムの合金鉱物も入っていて、万年筆のペン先に使われたりした。
ちなみに、昔は鉱物名として認められていたが、最も多い元素名を鉱物名とするようになったので、現在は「自然オスミウム」と呼ばれている。
世界だと主に南アフリカやコロンビアやロシアで産出する。
中でも南アフリカは群を抜いている。

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和名 自然硫黄
英名 Sulfur
化学組成 S
晶系 斜方晶系
黄色、橙色
条痕 白色
硬度 1.5-2.5
比重 2.07
光沢 樹脂〜脂肪光沢
劈開 なし
その他 特になし。
管理人お気に入りの鉱物。
硫化水素ガスから昇華して形成されるからか、腐卵臭がする。
基本、臭いを嗅いでも問題ないが、ずっと臭いを嗅いでいると何らかの支障をきたす恐れがある。
日本では主に火山の噴気孔の周囲で見られ、30分以上側にいると中毒症状を起こす危険が高まる。
また、日本の硫黄のほとんどは生成時間が短いため、結晶が成長せず、粗いものとなるが、海外の硫黄のほとんどは長い時間をかけて生成されるため、大きい結晶ができる。これは川の関係に似ている。
珍しいものとしては、球状硫黄がまずあげられる。
球状硫黄(風船硫黄、ボール状)は北海道蘭越町ニセコ湯本温泉の大湯沼に中空の小さな玉として浮いている。
これは、沼から噴出す火山ガスに含まれる硫黄分が泡となって水中を上昇し、水面近くで泡の外側が冷やされて硫黄分が固まることによって生成される。
同じ北海道の登別の大湯沼でも球状硫黄が見られるが、こちらは鉄分を多く含んでいるため、黒色となっている。
もう一つ珍しいものとしては、橙色硫黄(セレン硫黄)があげられる。
名の通りやや橙がかった色をしていて、日本では富山の立山の地獄谷や鹿児島の硫黄島等で見られる。
一時期はセレンを含むことから「セレン硫黄」と呼ばれたりもしたが、セレンは色の発色には関係ないことが分かり、この名で呼ばれることは少なくなった。
鹿児島の硫黄島やインドネシアのジャワ島のPapandagan火山で採れる硫黄は大量に砒素を含むとともに、非晶質となっている。
昔は火薬の材料や花火、薬、マッチの材料等の原料として日本でも盛んに採掘されていたが、資源の枯渇に加え、石油の副生成物として硫黄の生産が可能となったことから日本の硫黄鉱山はすべて閉山となった。
主な産地としてはイタリアのシシリー島のアグリゲント(Agrigento,Sicily,Italy)がある。
国内だと神奈川県箱根町の大涌谷や、群馬県と長野県の草津周辺の県境にある数々の硫黄鉱山が有名である。

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和名 自然砒
英名 Arsenic
化学組成 As
晶系 三方晶・六方晶系
錫白色
条痕 錫白色
硬度 3.5
比重 5.6-5.8
光沢 金属光沢
劈開 1方向に完全(3方向に明瞭なものもあるらしい)
共生鉱物 石英、苦灰石、輝安鉱、鶏冠石等
その他 特になし。
砒素は一般的に石黄や鶏冠石、硫砒鉄鉱等の鉱物の硫化物として存在するが、まれに天然で硫黄と砒素に分解されて自然砒素の状態となることがある。
砒素の毒にまつわるエピソードはたくさんあるが、単体としての毒は弱く、一般の方々がよく耳にするのは強い毒をもつ三酸化二砒素(いわゆる亜砒酸)の方だろう。
銅に少量加えると耐酸性がUPし、鉛に少量加えると硬さがUPしたりするので、合金添加剤として使われる他、半導体の製造に使われたりする。
空気に触れて酸化すると錫白色がだんだんと褐色に変わっていき、酸化が進むと白い亜砒酸の鉱物(クロード石等)になる。
この鉱物は輝砒鉱とパラ輝砒鉱と同質異像(多形)の関係をもっていて、砒素で出来ている3つの鉱物の中では一番多産し、ポピュラーといえるだろう。
主に塊状や脈状、皮状や鍾乳状として産するが、まれに結晶になっているものもある。
針状結晶が放射状に集合して丸いボール状になったものを「金平糖石」と呼び、広く親しまれている。
産地としては海外だとチェコやドイツがあげられる。
国内だと金平糖石で有名な福井県福井市にある赤谷鉱山や、宮城県にある文字鉱山(もんじこうざん)、岐阜県飛騨市にある神岡鉱山がまずあげられるだろう。
ちなみに、熱すると炎をあげて燃え、ニンニクのような臭いを発する。

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和名 輝砒鉱
英名 Arsenolamprite
化学組成 As
晶系 斜方晶系
灰白色
条痕
硬度 2
比重 5.3-5.6
光沢 金属光沢
劈開 完全
共生鉱物 石英、方解石、自然砒等
その他 特になし。
自然砒とパラ輝砒鉱と同質異像(多形)の関係をもっている鉱物。
本邦では現在(2009年10月18日現在)産出例がないので、かなりマイナーな鉱物となっている。
海外ではドイツのザクセン州のマリエンベルクが一番有名だが、チリのアタカマ地方やフランスのアルザス地方等でも産出する。
日本で産出しないだけあって、この鉱物の情報は極端に少ない。
(産出地や共生鉱物の情報を下さったテルテル氏に感謝します。)

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和名 パラ輝砒鉱
英名 Pararsenolamprite
化学組成 As
晶系 斜方晶系
鉛灰色
条痕 黒色
硬度 2-2.5
比重 5.9
光沢 金属光沢
劈開 一方向に完全
共生鉱物 石英、輝安鉱、自然砒等
その他 特になし。
2001年に松原らによって大分県杵築市山香町向野(むくの)鉱山で発見された日本産新鉱物。
今の所ここでしか発見されておらず、向野鉱山でも産出は稀である。
自然砒とは外見が著しく異なり、輝安鉱のような針状結晶の集合体として産する。
また、自然砒よりも酸化等の速度がかなり遅いので、長い間美しさを保つことができる。
この鉱物は自然砒、輝砒鉱と同質異像(多形)の関係をもっていて、輝砒鉱に似ていることから名付けられた。
日本産新鉱物の中では自然ルテニウムにつぎ2番目に発見された元素鉱物でもある。
本鉱に似ている輝安鉱やベルチェ鉱と見分けるのに苛性カリを使う方法があり、輝安鉱はすぐに反応し褐色になり、ベルチェ鉱は時間と共に青い錆(かなり長い期間)がでるのに対し、本鉱は反応しないので全く変質しない。

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和名 石墨
英名 Graphite
化学組成 C
晶系 六方晶系
条痕
硬度 1-1.5
比重 2.1-2.2
光沢 金属光沢
劈開 一方向に完全
共生鉱物 石英、方解石、磁硫鉄鉱、ダイアモンド等
その他 特になし。
炭素で出来た代表的な鉱物で、表面はツルツルしていて脂感があり、手に黒くつく。ダイヤモンドとは結晶構造の違いにより硬度が著しく異なる。
主に片麻岩や斑レイ岩、結晶片岩中に産出し、普通は塊状をしているが稀に六角板状の結晶も見られる。
耐火・耐薬品性で電導性が良く、鉛筆の芯やルツボなど幅広い用途をもつ。
国内での主な産地としては北海道広尾町音調津(おしらべつ)鉱山、岐阜県飛騨市天生(あもう)があげられる。
海外ではカナダのケベック州やスリランカが有名だ。

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和名 ダイヤモンド
英名 Diamond
化学組成 C
晶系 等軸晶系
無、桃、青、黄、灰、黒、紫
条痕
硬度 10
比重 3.5
光沢 ダイヤモンド光沢
劈開 四方向に完全
共生鉱物 石墨、金雲母、苦土橄欖石、苦ばん柘榴石等
その他 屈折率 2.42
皆さんご存知の4月の誕生石でもある超有名鉱物。
有名なのは宝石として人気があるからで、ダイヤの宝石としての価値は「4C」とよばれるもので決まる。4Cとは「Color カラー」、「Clarity クラリティ」、「Cut カット」、「Carat カラット」のことで、カラーは「色」、クラリティは「透明度」、カットは「研磨」、カラットは「重さ」を表す。
この中で一番重要なのが「カラー」で、色が付いたものは値段が跳ね上がる。
黒色のものは価値が薄いので工業用として使用される。
ちなみに、「カラット」について、1カラットは約0.2gである。
このダイヤモンドは高温高圧下で形成され、ほとんどのダイヤはキンバレー岩やランプロアイトのパイプと呼ばれる円筒状の岩帯に伴って地表へ噴出する。
最近ではダイヤモンドを合成する方法も開発されており、主に高温高圧法と気相合成法がある。
高温高圧法はダイヤモンドが生成される地球内部の部分とほぼ同じ高温高圧の条件下(5万気圧、1500℃)でダイヤモンドを作る方法で、炭素粉、硫化鉄を密閉したカプセルに入れ、高温高圧を加えてダイヤモンドを作るものである。
気相合成法は1982年に日本が開発した方法で、メタンガスを熱フィラメントで炭素と水素に分解して密封容器に入れ、マイクロ波を照射して、容器内部をプラズマ状態にし、基板上にダイヤモンドの膜を作るというもので、この方法なら1気圧以下約1000℃の条件で作ることができる。
ダイヤモンドの結晶は主に八面体だが、稀に十二面体や六面体のものもある。
主な産地は南アフリカやオーストラリア、ロシアやボツワナ、コンゴ民主共和国が挙げられる。
また、今まで国内では未発見だったダイヤが2007年に愛媛県四国中央市の橄欖石から1マイクロメートルという極小の大きさで見つかった。
南アフリカだが、1905年にプレミア鉱山で3106カラットという世界最大のダイヤモンド原石が発見され、この原石は当時の鉱山経営者トーマス・カリナン卿にちなんで「カリナン」と名付けられ、その後9個の大きな石と96個の小さな石にカットされその中で一番大きなものは「アフリカの偉大な星」と名付けられてイギリス国王の王笏に飾られている。

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和名 シュンガ石
英名 Shungite
化学組成 C
晶系 非晶質
条痕
硬度 3.5-4
比重 1.8-2.0
光沢 非晶質
劈開 不明
共生鉱物 不明
その他 現時点(2009/12)では正式に鉱物とは認められていない。
ロシアのカレリア地方のShungaで発見されたことから名前がついた鉱物。
現時点(2009/12)では正式に鉱物とは認められていないが、1992年にこの石に炭素フラーレンが含まれていると報告されたことから一部の地域で採掘の対象となっている。
この炭素フラーレンは1996年にノーベル化学賞の対象となったもので、60個の炭素原子がサッカーボールのように結合した分子で、中身が中空なためその中に他の原子や分子を入れて新技術を開発しようと研究が盛んになっている。
群馬県の奈女沢(なめざわ)で発見されたとの話があるが、真偽は不明。
個人的には結構お気に入りの鉱物。

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和名 自然蒼鉛
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然水銀
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然オスミウム
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然テルル
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然鉛
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然ルテニウム
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然鉄
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 エレクトラム
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 自然アンチモン
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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和名 アワルワ鉱
英名
化学組成
晶系
条痕
硬度
比重
光沢
劈開
その他

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