三吉鉱山
訪問日 | 2010年5月5日(水) |
場所 | 岡山県倉敷市 |
天気 | 晴 |
同行者 | 父 |
管理体制 | Free |
産出鉱物 | 砒銅ウラン石、石英 |
疲労度 | ★ |
危険度 | ★ |
オススメ度 | ★★ |
備考 | 特になし。 |
1、産地概要 三吉鉱山は、岡山県の倉敷市にある鉱山で、タングステンを採掘していた。 逸見吉之助がタングステン石英脈中に砒銅ウラン石を発見したことにより、有名となった。 2、産出鉱物各論 1)、砒銅ウラン石 Zeunerite 化学組成 Cu(UO2)2(AsO4)210-16(H2O) 砒酸塩鉱物 燐灰ウラン石グループの一種の砒酸塩鉱物。 黄緑色〜緑色のガラス光沢の板状結晶として産出。主な産地はアメリカやフランス、ブラジルやドイツである。 産地としては、ここが有名である。グライゼン中から産出。 2)、スコロド石 Scorodite 化学組成 FeAsO4・2H2O 砒酸塩鉱物 和名は葱臭石。英名もギリシャ語で「ニンニクのような」と表すように、ニンニク臭がする。 和名とは裏腹に、色は無色を始めとし、緑、褐、青、黄色等の色があり、結晶も透明感があるものが多く、美しい。硫砒鉄鉱と共生することが多い。 3)、ジルコン Zircon 化学組成 ZrSiO4 珪酸塩鉱物 ジルコニウムの珪酸塩鉱物。希元素を微量に含むものを「変種ジルコン」といい、本産地のものは主に変種ジルコンである。 4)、モナズ石 Monazite-(Ce) 化学組成 CePO4 燐酸塩鉱物 希元素鉱物の代表格。やや黄色がかった赤褐色で、普通は小さな結晶が単体で産出したりする。普通のモナズ石はセリウムを最も多く含むため上記のような英名や化学組成になっているが、正確には「モナズ石Monazite-(Ce) (Ce,La,Nd,Th)PO4」、「ランタンモナズ石Monazite-(La) (La,Ce,Nd)PO4」、「ネオジムモナズ石Monazite-(Nd) (Nd,La,Ce)PO4」の3つが存在する。 5)、鉄マンガン重石 Wolframite 化学組成 (Fe,Mn)MnWO4 タングステン酸塩鉱物 この鉄マンガン重石は今では鉄重石(ferberite)と呼ばれ、この鉄重石は成分によって鉄重石とマンガン重石に分けられる。 ここでは、石英に伴って普通にさんする。 6)、錫石 Cassiterite 化学組成 SnO2 酸化鉱物 酸化スズで出来ている錫の重要な鉱石で、黒色〜黒褐色の色で柱状結晶としてさんする。 まれに結晶が複雑な形に交差したりすることがある。 国内では主に、京都府の行者山や大分県の木浦鉱山、鹿児島県の錫山鉱山で産する。 また、砂礫中に産するもの「砂錫(さすず)」とよび、美しい木目模様を持つものを「木錫(もくしゃく)」とよぶ。 他には、石英はもちろんとして、ゼノタイムや硫砒鉄鉱等を産出する。 3、採集記 第一回 2010年5月5日(水) 第一回 2010年5月5日(水) 続きの「帯江鉱山」を見る→ 5月2日から5日にかけて、広島・愛媛・香川・岡山の4県を巡る旅行に父と母と出掛けていたのだが、普通の旅行のため、あまりおもしろくない場所が多かった。 そのためかストレスがたまりに溜まったので、3日目にある場所にて倉敷市の鉱物産地で何かいいところはないかと聞いたところ、丁寧に地図付きで教えてくれたので、旅行の最終日である4日目の早朝に、父と出掛けてみることにした。 地図には3〜4つの産地が載っていたのだが、朝食までには戻らないと母が怒るのでその中で近そうな2産地をチョイスすることにした。 まず、倉敷市の北部にある三吉鉱山に向かうことにした。 高速の下をくぐり、いくらか進んだところにて左折、ある林道のチェーンの手前に車を停め、歩き始める。 林道が終わりに近づき、大きな広場のようなところに出たところから山をあがっていくと、目指すズリがあった。 ←この写真のあたりから山をあがっていく。 ←第一ズリの上にある坑口。 ←第二ズリ。結構でかい。 早速ズリを探索するものの、行き当たりばったりの採集なので、昨日教えてもらった砒銅ウラン石について緑色っぽいというぐらいしかしらないので、まず採集することは不可能であった。 第一ズリ(最初に到達したところ)から山の上の方を見て左ににトラバースすると、大きな第二ズリがあった。 残念ながら、今回は何を狙うべきかも良く分からないので、産地の場所だけ記録して撤退することにした。 そして次に、帯江鉱山に向かうことにした。 〜採取鉱物〜 特になし 〜感想〜 色々と珍しい鉱物を産出すると聞いて期待して行ってみたが、知識の乏しさからか、または鉱石の量が少なくなったからか、全然分からなかった。 なので、知識や鑑定力をもっとつけたいと強く思った。 〜参考文献〜 X氏提供のプリント 続きの「帯江鉱山」を見る→ ↑上へ戻る |