山田鉱山
訪問日 | 2009年8月14日(金) |
場所 | 三重県伊賀市 |
天気 | 晴 |
同行者 | 父 |
管理体制 | Free |
産出鉱物 | マンガン鉱物 |
疲労度 | ★ |
危険度 | ★ |
オススメ度 | ★★ |
備考 | 特になし。 |
1、産地概要 三重県伊賀市(旧大山田村)にあるこの鉱山は、マンガンを採掘していた鉱山であった。 今でも、各種マンガン鉱物を産出するが、産地は薄暗い林の中なので、明るい時間に来る必要がある。 2、産出鉱物各論 1)、満礬柘榴石 Spessartine 化学組成 Mn3Al2(SiO4)3 珪酸塩鉱物 マンガン鉱床に産する柘榴石の一種で、赤色〜黄色の綺麗な結晶として産する。 2)、バラ輝石 Rhodonite 化学組成 (Mn,Ca)5Si5O15 珪酸塩鉱物 マンガン鉱山でなら普通に産出する鉱物。 大体の場合、菱マンより赤が濃く、結晶が大きいことから区別がつく。 3)、菱マンガン鉱 Rhodochrosite 化学組成 MnCO3 炭酸塩鉱物 マンガン鉱山でなら普通に産出する鉱物。 ややバラ輝石よりピンク色に近い。 4)、ネオトス石 Neotocite(旧名:ペンウィス石 Penwithite) 化学組成 (Mn,Fe)SiO3.H2O 褐色〜橙褐色でガラス光沢を持つ珪酸塩鉱物。 ペンウィス石の他には、蓮台寺石と呼ぶ。 5)、テフロ石(マンガンかんらん石) Tephroite 化学組成 Mn2SiO4 珪酸塩鉱物 橄欖石グループの一つで、菱マンガン鉱等と共産する。 6)、パイロファン石 Pyrophanite 化学組成 MnTiO3 酸化鉱物 7)、燐灰石 Apatite 化学組成 Ca5(PO4)3(F,Cl,OH) 燐酸塩鉱物 燐酸塩鉱物の一種で、モース硬度5の指標鉱物となっている。 化学組成によって、弗素燐灰石、塩素燐灰石、水酸燐灰石の3つに分けられる。 ここでは最大1cmのものが採れるらしい。 その他、ブラウン鉱や石英、閃マンガン鉱、園石等を産する。 3、採集記 第一回 2009年8月14日(金) 第一回 2009年8月14日(金) ←前の「神戸鉱山」を見る 続きの「多田鉱山」を見る→ 3日目(続き) 神戸鉱山で採集を終えた後は、ホテルに戻り、朝食を終えて2連泊したホテルに別れを告げた。 〜観光部分始まり〜 今日はまず、御所市(ごせし)の高鴨神社に向かう。 やはり山に近いからか、またはある程度涼しくて人がいないからか、2日目の普通の観光地とは違い、なかなか雰囲気が出ている。 次に、近くの高天彦神社(たかまひこじんじゃ)へと向かう。 ここは金剛山の登山口のうちの一つでもあり、山が近いからか、これまたいい雰囲気を醸し出していた。 その次に、葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)に行ったが、あまり覚えていない。 その後、大阪府の小野妹子の墓を見に行ったのだが、初めて大阪府に入ったことにやや感動を覚えたぐらいで、結局車の中で待っているだけで墓は見なかった。 その次は、大阪府の叡福寺に向かったのだが、さすが大阪、奈良とは違い、人が多いのなんの。 そして奈良の當麻寺(たいまでら)に向かう途中、サヌカイト(カンカン石)の産地で少し採集をしようと思ったが、母の機嫌が悪く、5分だけしか採集させてもらえず。(1個も採れず) 當麻寺については、日陰でずっとのんびりしていた私としては、詳しくは伝えられない。 本日の予定はここで終わりだったのだが、母が無理矢理予定を詰め込もうとしたので、対抗して三重県での鉱物採集の予定を無理矢理入れることとなった。このとき大体午後の3時である。 〜観光部分終わり〜 付き合いが悪い母を置いて、父と共に西名阪自動車道と名阪国道を使って、三重県の山田鉱山に向かう。 山田鉱山は、マンガンを採掘していた鉱山で、アプローチが楽なことでさりげない人気がある。 着いた時は地図すらなく不安だったが、「この辺にあるらしい」というぐらいの情報で頑張って探したところ全く迷わずに(たまたま)産地に辿り着くことができた。 ←山田鉱山の近く。ここを右に行ったらあった。 ←ズリと坑口。暗い。 とりあえず採集を始めたが、林の中で夕方ということもあり、暗くてマンガンの色(赤とか)が判別しづらく、早々に撤退。 その後、また奈良県に戻り、奈良市内の旅館で最高の露天風呂を楽しみ、夕飯を食べ、なら燈火会(ならとうかえ)という行事に母に強制的に参加させられて、旅館に戻り、深い眠りについたのであった。 ←こういう行事だが、鹿の方が印象に残った。 〜採取鉱物〜 各種マンガン鉱 〜感想〜 今回、いきなりの計画で山田鉱山に行くことになったので、無事産地に辿り着けてラッキーであった。 今回使った名阪国道は無料の高速自動車道みたいなもので、片側2車線という無料区間としては考えられないもので、感動した。 皆さんも是非この名阪国道を使ってみることを勧める。 〜参考文献〜 関西地学の旅3 宝石探しU 大阪地域地学研究会・著 東海鉱物採集ガイドブック 名古屋鉱物同好会・編 ←前の「神戸鉱山」を見る 続きの「多田鉱山」を見る→ ↑上へ戻る |