訪問日 | 2009年8月1日(土)〜4日(火) |
場所 | 長野県安曇野市、大町市、松本市 |
天気 | 雨(一・二日目)→晴(三・四日目) |
同行者 | ○部の皆さん |
ヤマコウタイム | 2日目 中房温泉→燕山荘 4:10 燕山荘⇔燕岳 往復55分 3日目 燕山荘→大天荘→常念小屋 5:30 大天荘⇔大天井岳 往復20分 4日目 常念小屋⇔常念岳 往復1:45 常念小屋→ヒエ平 3:10 |
マイタイム | 2日目 中房温泉→燕山荘 6:20(歩行) 3日目 燕山荘→常念小屋 7:20 4日目 常念小屋→ヒエ平 3:15 |
行程 | 2日目 中房温泉(1450m)4:00 ↓徒歩(40分休止) 合戦小屋8:20-40 ↓徒歩(10分休止) 燕山荘11:30-13:30 ↓徒歩 燕岳(2763m)14:10-15:00 ↓徒歩 燕山荘15:30(テント泊) 3日目 燕山荘4:30 ↓徒歩(40分休止) 大天荘9:40-10:00 ↓徒歩 大天井岳(2922m)10:10-15 ↓徒歩 大天荘10:20 ↓徒歩(20分休止) 常念小屋(2466m)13:30(テント泊) 4日目 常念小屋4:00 ↓徒歩(20分休止) 常念岳(2857m)5:25-6:10 ↓徒歩 常念小屋7:00-40 ↓徒歩(35分休止) ヒエ平(1323m)11:30 |
個人的レベル | 体力:3 技術:3 中級 人が沢山いる人気ルートで、十分な体力さえあれば問題なく登れると思われる。 |
1/25000地形図 | |
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僕が通っている○中高のワンダーフォーゲル部の夏合宿が燕岳〜大天井岳〜常念岳に決まった。 なかなかいいルートだと思い、楽しみにしていたが1・2日目は雨との予報。 少しやる気が落ちつつも、合宿当日をむかえた。 1日目 僕は朝の結構早い時間に起きて集合場所のJR高尾駅に向かった。 高尾駅に着き、MT氏と合流し、適当な場所にザックをおろした。 僕はまだ朝食を食べていなかったので、すぐそこにあったそば屋さんでジャージャー麺の麺がそばに変わったようなものを食べた。 外へ出ると、今回、色々あって合宿に参加できなくなったN氏とOBのI氏がいつの間にかいらっしゃった。 I氏は、僕らの合宿をより良いものにすべく、スイカ丸ごと1つ持ってきてくださった。これはありがたい。感謝。謝謝。 N氏はこれよりも素晴らしい品物を持ってきてくださった。大感謝。 少しすると、OBのM氏がやって来て、「お前らが合宿で苦労するために一生懸命考えた。」といって、差し入れで何とパイナップルを2つも持ってきてくださった。 こうして、今回の差し入れは重いスイカと匂うパイナップル×2となった。 さらに、OBから「燕岳山頂でスイカ、常念岳山頂でパイナップルを抱いた写真を撮って来い」との指令が出された。 皆さん揃い、じゃんけんで持つものを決めようとなったが結局その場の成り行きで決まってしまった。 電車に乗ってから、甲府駅までは大富豪をずっとやり続けた。 甲府駅で電車を乗り換えてからは、日本百名山を全て答えようということで、他の人に携帯でチェックをしてもらっていたのだが、その人の携帯の電池が切れそうになるという事態に陥ってしまった。Sorry.(ちなみに5コ答えられなかった。) そして松本駅で大糸線に乗り換え、無事穂高駅に着いた。・・・ハズだった。 「あれ、○○がいない。」 よく見ると、今回同行してくださるOBのM氏(さっきの人ではない)がいない。 どうやら松本駅に着いたときに誰にも気付かれずにそのまま寝ていたため、そのまま引き返して甲府に向かってしまったそうだ。 ということで、先に本日の幕営地の中房温泉に向かうことにした。 乗合バスに乗り、約40分。 途中、パイナップルの匂いによりダウンしそうになった人もいたが、無事、中房温泉に着くことができた。 中房温泉に着いたころは雨が降っていて、即テントを設営することとなった。 テント場での幕営費を払い、テントの設営も完了したので、とりあえず中房温泉に入ることにした。 ![]() 中房温泉は、様々な温泉があることで有名だが、それを味わえるのは中房温泉宿泊者のみ。 僕らのようなテント泊をする人や日帰りで来る人は、日帰り専用の温泉しか入れない。 とはいえ、露天風呂がありなかなか良い風呂だった。 風呂を楽しんだ後は、地獄のラジオが待っていた。 僕は今回、気象係という謎の係に任命されていて、気象図を描く運命にあったので、仕方なく気象図を描き始めた。(一応重要な仕事です。) 一仕事終わった後は夕飯の用意をするのだが、周囲を見渡すと一年前ぐらいに南アルプスであった□学校の山岳部の人達がいた。 □学校の山岳部の人達とはどうやら何かあるようで、去年の北岳のときも特に打ち合わせしていないのにほぼ一緒のコースを歩いたのだが、今年も・・しかも同じ日に同じ場所で!! どうやらヘタレな僕らとは違い、大天井から槍の方に抜けるらしい。 とりあえず差し入れを持っていったら喜んでくださった。 他には△学校の山岳部も来ていたのだが、この△学校、マナーというのを知らないらしく、平気でトイレの前・中に荷物を並べ、平気でトイレの中で調理をしている。 その後色々こなした後、就寝。 ![]() 2日目 朝。2:30か3:00か3:30に起き、急いで朝食(餅)の用意をし、テントを撤収して、中房温泉を4:00頃に出発した。 暗くてジメジメしていて雨が降っている登山道を、暑苦しい雨具を着て登っていく。 中房温泉から燕岳に登るルートは非常に有名で、途中の「合戦尾根(かっせんおね)」は、剱岳の「早月尾根」、烏帽子岳の「ブナ立尾根」と共に、「北アルプス三大急登」と呼ばれているそうだ。 それでなのか知らんが、皆さんが休みたくなるような絶妙な場所にベンチがあるので、ペース配分の目安にもなる。 第一ベンチの少し前で休みをとり、そこで雨具を脱いだ。 次は第二ベンチで休み、その次は第三ベンチで休んだ。 この間、□学校に抜かされたり、逆に抜かしたりしたが、最終的にはかなりの差をつけられてしまった。 合戦小屋に着くと、いきのいい山小屋の人がスイカを売っていた。売れ行きは意外と良さそうである。 合戦小屋を出発し、合戦尾根を燕山荘に向かった。 晴れている時は最高の眺望が楽しめると思われる。 結局、合戦尾根は三大急登と呼ばれている割にはたいしたことなかった気がする。 燕山荘に着くとまずテントを設営し、昼飯のフランスパンを食べた。 テント場からは、燕岳が見え隠れしていてテンションが上がってきた。 その後大ザック(80リットル)をテントの中に置いていき、小ザックで身軽に燕岳へと向かった。 霧は出ていたもの一応雨は止み、燕岳の美しい花崗岩帯に感動し、皆テンションがかなり上がってきた。 途中でいかにも記念撮影用に用意されたような奇岩を見つけ、さらにテンションは上がる。 ![]() そして・・・ 「燕岳山頂到着〜!!お前ら、スイカ抱いて記念撮影だ!!」 とテンションが上がることもなく、「あ〜山頂か。いい天気だ。真っ白だよ。まあ晴れるまで待つか。」という感じだった。(標高2763m) ![]() 山頂に到着してから50分。ようやく僕らは重い腰をあげた。 帰る途中は、行きでテンションが高かったせいか見逃していた「コマクサ」等を見ることができてそこそこテンションがあがった。 ![]() 燕山荘に到着し、燕山荘の写真と忘れていたコマクサの拡大写真を撮る。 ![]() ![]() 言い忘れていたが、燕山荘はヤマケイか何だかのアンケートによると、日本一人気な山小屋みたいなものに何度も選ばれているらしく、この山荘だけを目的に訪れる人もいるという。 まあ僕らはテント場なので関係ないんですがね。 それでもやはり気になるので、中を見学しようとすると・・・ 「お、もうすぐラジオ始まるよ〜。」(N先生) ・・・・・・気付かれてしまった。 走ってテントに戻り、何とか10秒遅れぐらいでスタートできた。 気象図を書き終えた後、□学校の人の気象図と見比べたのだが、圧倒的な力量の差に脱帽。 一番の原因はシャーペンで書いていたことだろうか。(言い訳) そんなこんなで夕飯も食べ終わり、夕暮れも見て、就寝となった。 3日目 朝2:30か3:00か3:30に起きた僕達は、急いで朝食(餅)の用意をし、急いでテントを撤収して出発する準備をした。 記憶によると、燕山荘を4:00に出発した。 2日目の憂鬱な登山道とは違い、晴天の中、展望抜群の尾根を歩いていく。 5:00頃になるとお日様が顔を出した。美しい日の出の瞬間だ。 ![]() ![]() ↑日の出と雲海の中に浮かぶ富士山。(多分)南アルプスや中央アルプスも見える。 日の出の観賞を終え、大天井岳に向かうのだが、その途中の稜線からはほぼずっと槍ヶ岳が見え、ついついそちらに目がいってしまい、何度か躓きそうになった。 ![]() 「切通岩」という鎖場を通過したところで休憩をとったのだが、そこには地図上で「喜作レリーフ」と記されているレリーフがあった。 ![]() そこから見る大天井は、恐ろしく見える程威容を誇っていた。 地図上では、ここから大天荘まで短そうに見えるが40分かかるらしい。 等高線を見る限り急そうな斜面である。(地図を見なくても分かります) 喜作新道分岐を左(西)に進み、大天荘へと向かう。 急といえば急だが、そこまでは疲れなかった。 大天荘に着いたら昼食となった。 今日の昼食もフランスパンだ。 フランスパンはパンの中でも腐りにくいので、夏に持っていくのに適している。 とは言われているものの、フランスパンだけというのはやはり悲しい。 ![]() 簡単な昼食を済ませると、荷物を置いて貴重品とカメラだけを持って大天井岳山頂へと向かった。 山頂に着くと、槍と穂高が目の前に聳えていた。 今回の山行中、何気にこの大天井岳(2922m)が一番高い。 微妙に高瀬ダムも見える。 ![]() ![]() ↑山頂からの景色。 大天井岳から少し歩いていくと、MT先輩が鳥を発見。 「もしや、あの色は・・雷鳥?????」 と期待したが、他の登山客によると「ホシガラス」だとのこと。 たしかに雷鳥ではない・・・でもカヤクグリにも見える・・・ ![]() まあどっちでもない場合はとりあえずご連絡を。 東大天井岳の近くの尾根を東に行く所にさしかかると、突然、MT氏が「ウァァァァァ!!!!!」という奇声と共に、転倒した。 それから先はというと、横通岳の名の通り横通岳の横を通り過ぎて、急な尾根を常念小屋へと下っていった。 その途中、頂上に雲がかかった鈍重膨大な常念岳が見え続けたが、先程のMT氏の奇声が頭に残り、特に感動はしなかった。 常念小屋に着き、少し休憩した後、テントを早速組み立ててフリータイムとなった。 早速山小屋で飲み物を買おうとしたのだが、早速酔っている先生方からは購入の許可がおりなかった。 仕方ないので、適当に写真を撮り、夕飯を食べ、眠りについた。 ![]() 4日目 2009年度夏合宿最後の日。 また朝3:00か3:30に起きた僕達は、急いで朝食(餅)の用意をし、急いで出発する準備をした。 記憶によると、常念小屋を4:00に出発した。 暗い道をヘッドランプの明かりを頼りに登っていくのだが、浮石も多く、暗くて道の判別に時間がかかったせいか、山頂の100mぐらい手前でタイムアウトとなり、そこで日の出を待つことになった。 日の出が出るまで、昨日の道や槍・穂高を眺めていた。 そして待望の太陽が顔を現した。 ![]() ![]() ここで20分ぐらいのんびりした後、頂上へと向かった。 頂上へ着くと、絶景が待っていた。 360度山、山、山である。 ![]() ![]() ![]() ちなみに、常念岳(2857m)は日本百名山の一つのはずだが、今までで一番看板がしょぼかった。 山頂の景色を堪能し、僕らはやっと出発した・・・と思ったら20mぐらい進んでまた景色に見とれてしまい、常念小屋に着くまで結構時間がかかった。 途中、MTさんが「ウァァァァァ!!!」と唸り声を上げて転んだのがまたしても印象に残った。 常念小屋に着き、早速テントを撤収し、出発の準備をした。 さらば、北ア・・・さらば、常念・・・ 下山中は、昨日作ったS氏の応援歌をK氏と何回か歌い続けていた。 地図上に「滑落注意、路肩注意、高巻道注意」とある場所で何故か先頭の歩く速度があがったりしたが、無事、タクシーを呼んだ時間よりも20分ぐらい早くヒエ平に到着した。 ヒエ平に着くまではOBのMさんのかけ声のもと、「お前らコーヒー牛乳飲みたいか〜!!」 「はい!!」とずっと大声を出していたので無駄に疲れたような気もする。 ヒエ平に着き、十分休んでからは日帰り入浴が出来る「しゃくなげ荘」に向かった。 しゃくなげ荘まではタクシー2台に4人ずつ乗ったのだが、荷物が後のトランクに入りきらなかったので、トランクを開けっ放しにし、ベルトのようなもので蓋を固定して大きな荷物が落ちないようにしていった。(うまく説明できません、すいません。) しゃくなげ荘には露天風呂はないが、まあそこそこ良いところだ。 ただ、日焼けしていたので、風呂に入るのが苦痛だった。(僕よりもっと凄い人もいましたが・・・) 風呂から上がると、ビンバージョンの苺牛乳したので、購入。 S氏も自分のお金で買ったのだが、あることを予感していた。 それは・・・ 「よ〜し、お前ら好きなもんおごってやるよ!!」 何と、気前のいいOBのMさんがまだ買っていない部員3名におごり始めたのだ!! ああ・・・失敗した・・・ と思ったが、僕は即苺牛乳を飲み干したので、特別にMさんにコーヒー牛乳をおごってもらい、計2本飲んだことになった。S氏、残念!! しゃくなげ荘を後にした僕達は、バスで穂高駅へと向かった。 穂高駅へ着き、チケットを買おうとした矢先、運悪く電車が来てしまった。 さらに運悪いことに、先生方とOBの方がその電車に間に合ってしまったのである。 ということで僕ら生徒は次の電車を待つことにした。 K氏だけ、夜行か何かで糸魚川の方へ向かうらしいが・・・ とりあえず周辺を散策していると、スイカジュースを売っている店があったので、そこでS氏とスイカジュースを飲んだ。 予想外にうまいことに驚いた。(500円) そして、近くのおみやげ屋でおみやげを買い、K氏を除く4人で新宿行のスーパーあずさに乗り込んだ。 あずさの車内で写真を整理したり食べたりしているうちに、いつのまにかT氏とS氏が立川か八王子で降りていた。 その後新宿に到着し、MTさんと一旦別れたが、何故かJR山手線のホームで再会した。 そんなこんなで今回の合宿は終了した。 〜感想〜 なかなかおもしろかったのだが、1日目と2日目の悪天候は残念であった。 今度は槍〜穂高の縦走をしてみたいと思う。 |