雲取山(二軒小屋尾根)
訪問日 | 2013年1月13日(日) |
場所 | 東京都奥多摩町・埼玉県秩父市・山梨県丹波山村 |
天気 | 晴 |
同行者 | N村氏 |
参考タイム | 7:45(ヤマコウ)+α=11:00 |
マイタイム | 6:40 |
行程 | 東日原バス停(620m)7:55 ↓徒歩(20分休止) 二軒小屋尾根取付(約1150m)10:15-20 ↓徒歩(15分休止) 芋ノ木ドッケ(1946m)12:25-35 ↓徒歩(5分休止) 雲取山(2017m)13:20-30 ↓徒歩(15分休止) 鴨沢バス停(540m)15:55-16:45 |
個人的レベル | 体力:4 技術:3 中上級バリ バリは登りの二軒小屋尾根のみ。体力的に厳しいルートなので、体力がない方は泊まり必須。冬じゃなきゃトレシュー推奨。 |
1/25000地形図 | 武蔵日原、雲取山、丹波 |
注意 | 2013年1月現在、大ダワ林道は通行止めになっているので、登る際は奥多摩ビジターセンター等に問い合わせてほしい。 |
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朝4時台に家を出て、新宿にてN村氏と待ち合わせし、奥多摩駅を目指す。 この早い時間に中央線を利用するのは(多分)初めてで、休日の朝にも関わらずたくさんの人が新宿のホームで待っていたのには驚いた。(恐らく、酒を飲みまくって酔って家に帰る途中かと思われる) 立川で乗り換えるとき、食料・飲料現地調達主義のN村氏がキ○スク等で昼飯を購入しようとしていたが、この早い時間に開いているわけなく、自販機で○〜いお茶500ml×3とまさかのお菓子の自販機でポテトチップスを購入していた。さすがッス。 電車に乗ってさらに青梅で乗り換えて、ようやく奥多摩に到着。 この時間でも割とたくさんの人が電車に乗っており、自分達が乗る東日原方面のバスにもたくさんの人が乗車した。 川乗橋にて半分くらいの人が降り、残りのほぼ半分は東日原バス停にて下車。恐らくほとんどの方は鷹ノ巣山に登るのだろうが、まさかこれから日帰り、しかもバリエーションから雲取山に登る方々は我々以外にはいないと思われる。 バスを下車してから多くの人がのんびりと準備するなか、降りた直後から歩行開始した我々は鍾乳洞バス停方面に向かって歩き始めた。 休日は東日原バス停までしかバスが通っておらず、まずは東日原〜鍾乳洞バス停間を歩かなければならないので、少しでも体力の消耗を抑えたい方は平日に行かれることをオススメする。 鍾乳洞バス停の分岐辺りからは舗装路はダートになり、ここから長くて地味な林道を地味に標高500mくらい稼いでいくことになる。 思えばこの辺りから我々は終始テンションが高かった…… 木に見せかけた電柱……と見せかけた木に普通に凍った滝。 つららや冷凍みかん(!?)でのサッカー……もうテンションあげあげである。 この林道だが地味に長くて地味に傾斜があり、林道を離れて長沢谷に下る場所では標高が1100mくらいあった。 ここから谷に下って大ダワ林道を歩いていくわけだが、2010年から2013年1月現在までこの道は通行止めとなっているので、奥多摩ビジターセンター等に問い合わせてほしい。 私は前々日くらいに通れるか問い合わせたところ、「二軒小屋尾根を通っている人はいる」との微妙な返答をいただいたので、行けると判断した。 50mくらい下って谷の底に着き、外れていた?(覚えていない)木橋を無視してビビリつつもなんとか沢を渡渉、目の前にある大きなカツラの木(樹高35m、幹周6.1m)を見ながら一気に150mくらい標高を上げると、登山道は明瞭な尾根を越えてそのままトラバース気味に下っていく感じになっており、この尾根こそが本日登るバリエーションの二軒小屋尾根である。 二軒小屋尾根の名前の由来は、尾根の末端に二軒の小屋があったからと本には書いてある。…そのままである。 尾根に間違って入らないように両側をロープで塞いでおり、我々は上の方のロープをくぐって尾根に取り付いた。(ここの写真を撮り忘れたことが悔やまれる……) 最初は良さげな道が続き、左に少しの間フェンスが現れる。 そこそこ急な道を雄叫びをあげながら登っていくと、右手に標高1723mの天祖山が見えてくる。(写真ナシ) 正直ここからは余り覚えていないが、只管叫び声をあげながら登っていたということは覚えている。 〜(中略)〜 ヤケトノ頭を右に、大ダワを左に見ながらひたすらキツイ道を登っていく。 さすがバリエーション、道が悪い…… ちなみにこの大ダワの名の由来だが、(多分)タワとは”弛み”のことであり、この弛みは”尾根の弛み”、つまり、”コル”のことであるので、この大ダワは「大きなコル」ということになる。見て納得、下って登ると思うと…… 何て思っていると12:30頃に芋ノ木ドッケに到着。。(標高1946m) ↑芋ノ木ドッケの看板。周りは樹林に囲まれており、展望はない。 ここで昼飯を忘れたN村氏と適当に昼飯を分け合い(分け与え)、即座に出発。 さすが一般道、我々からしたら平地も同然、すいすいと進んで……氷が出現した。 だがアイゼンを着けるのは少々面倒なので、とにかく250mくらい下って登っていく。 分岐らしきところでは迷わず男坂を選び、いつの間にか雲取山荘に到着していた。 ↑山荘前の看板。「いざ!トイレっとへ 標高1850Mの壮快感」 ←山荘前のかまくら。あれ?またみかんが…… 山荘前には素晴らしい看板とかっちょいいかまくらがあったので思わずパチリ。 かまくらくんの目にみかんが埋め込まれていたセンスには……脱帽。 ただ、下の林道の方で落ちていた冷凍みかんを蹴り飛ばして粉砕していた我々にとっては恐怖の対象であった……? ここからも早歩きで歩き続け、13:20頃に標高2017m、東京都の最高峰である雲取山山頂に到着した。 ←山頂の看板。以前の天候とは雲泥の差。 以前来たとき(2009年3月下旬)は真っ白で何も見えなかったので、今回の天気には安心させられた。(ただ、快晴でないのが残念) ←飛龍山方面。 ←おなじみの山梨百名山の看板。 雲取山は東京都の最高峰であると同時に、日本百名山でもあり、山梨百名山でもあり、東京・埼玉・山梨の3都県にまたがっている山であり、そんな山に登ったときの達成感はなかなかのものがある。 ←Mt.Fuji。。 ←この石尾根を下っていく。 休憩もそこそこに、石尾根を駆け下る。 これから鴨沢バス停へと下るわけだが、我々は最終の18:38発のバスではなく、16:48発のバスに乗るのが目標だったが、テンションが上がってきたので、16:00までに鴨沢バス停に下ることを目標とした。 七ツ石山の登りの前のブナ坂(ブナダワ)までノンストップで駆け下り、100m弱の登りをこなして七ツ石山山頂に到着、小休憩の後、鴨沢バス停に向けて下り始めた。 ←雲取山を振り返る。 ここからは一気に下るのだが、何やら右の靴に小石が入ったのか、ある部分が極端に痛い。 一回靴を脱いで確認したものの、小石が入っていたわけではなかった。 とにかく痛みを耐えつつ永遠と下っていき… 見事午後4時前に、鴨沢バス停に到着した。 鴨沢バス停での長い待ち時間の間、外国人カップル?の方々と適当に会話していた。 この方々は東京に住んでいるらしく?、雲取山へは三条の湯経由のルートで一度登ったことがあるらしい。 適当に話していると謎の飲み物(アルコール含?)と普通に上手いクッキーを頂いた。 臨時のバス含め2台のバスがやって来たので臨時のバスの方に乗ると、終始空いたままで奥多摩駅へ向かうことが出来た。 奥多摩駅へ到着後、もえぎの湯へ直行。 さっき痛んだ場所を見ると…見事に皮が剥けていた。明らかに靴擦れのレベルで。 ちなみに今日履いていった靴は購入したばかりの(重に近い)軽登山靴で、今回が初使用だった。…初で酷使しすぎた…… 帰りは新宿の五右衛門でカルボナーラを食べていった。 〜感想〜 年度初めの登山にして、最高レベルの充実度&疲労度であった。 歩行距離(走行距離)は30km以上で、なかなかのボリュームだったが、かなり楽しかったのでもう一度このくらいの山行はやりたいと思う。 N村氏、よろしくお願いします。。 |