乾徳山8の字コース

 

訪問日 2009年8月9日(日)
場所 山梨県山梨市
天気
同行者
ヤマコウタイム 7:10
マイタイム 6:40
行程 乾徳山登山口バス停(830m)7:00
↓徒歩(10分休止)
国師ヶ原8:40
↓徒歩
扇平9:10-20
↓徒歩
乾徳山(2031m)10:10-45
↓徒歩
国師ヶ原12:20
↓徒歩
道満山(1314m)13:10
↓徒歩(5分休止)
乾徳山登山口バス停14:40
個人的レベル 体力:3 技術:3 中級
岩レベル 頂上直下の鎖場 危険度:★
高所が平気で、ある程度握力がある人には危険は感じられないと思うが、10m弱くらいの直登で、岩場に慣れていない人は鎖に頼りきりじゃないと登れない感じなので一応注意。巻き道アリ。
1/25000地形図
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 乾徳山は、日本二百名山と山梨百名山に登録されている山で、岩場あり、草原あり、森林ありでなかなかの人気が誇っている山である。自分は前から頂上直下のほぼ垂直の10〜20mくらいの鎖が気になっていたので、ずっとここを訪れたいと思っていたが、金とか時間とか単独での泊まり禁止のせいで、車で訪れる(=父親と登る)しかない山であった。以前に父と登った山が標高差が200〜300mくらいしかなかったので、今回の標高差1000m以上に耐えられるかは正直、心配であった。代替案として金峰山を提案してみたが、父がここでいいというので、結局乾徳山に登ることとなった。

 乾徳山登山口バス停付近の駐車場に車を停め、午前7時頃に登山開始。林道を歩いて登山口へ向かう。

 この辺りには「徳和渓谷」という景勝地があるせいか、看板はある程度整備されている。

 ←乾徳山登山口。ここから旅は始まる。

 登山口にて準備を整えて山道に入ったのだが、とにかく、蒸し暑い。というのも、今日は曇時々雨というような予報のためか、湿度が凄いことになっていた。

 うっそうとした森林の中を一度林道を横切りながら歩くと、地図上に「銀晶水」とある場所に到着した。銀晶水はチョロチョロと水が出ている水場で、まずはここで休憩することに。が、とにかく蒸し暑く、さらに、喫煙者である父はライターを忘れたために、休憩のはずがストレスが溜まる一方であったので、早々に出発。

 少し歩くと霧が出てきて、不快指数が上がった感じがした。何人かの登山者を抜かして歩いていくと、銀晶水とは対照的に水量が豊富な「錦晶水」が見えてきた。先程は水を飲まなかったが、ここでは水を飲むことに。味は……まあまあ。

 錦晶水から国師ヶ原までは、ぬかるんだ道を行き、国師ヶ原から少し登ると後ろに雲海の中に浮かぶいい感じの富士山が見えた。扇平に着くと岩があったので、とりあえず登って富士山の写真を撮った。

 ←富士山。雲がうまい具合にかかっている。

 そこからはだんだんと傾斜もキツくなり、道も荒れてきたのだが、道中で会った人にライターを貸してもらってタバコを吸った父は少し元気そうであったので安心。

 少し進んでいくと、インターネットでは「凄い怖い、恐怖心を感じる、危険」とかとあった鎖場が出てきたが、いつもの通り大したことなく、ガックリ。
 山頂直下に来て、下記写真の岩山の左側を登っている人がいて、「あそこを登るのか・・・」とさすがにワクワクしてきた。が、そこを登っているのはクライマーさん(まあ自分達もクライマーだが…)で普通の装備で登れそうな感じじゃ(多分)なかったので、山頂直下の有名な鎖場を登ることに。

 ←乾徳山の頂上。

 この鎖場では(恐らく)10m弱くらいの直登をこなすのだが、岩に慣れていない人は鎖に頼りきりでないと登れない感じがしたので、岩に慣れていないかつ握力に自信がない方は巻き道があるので、そちらを利用することをオススメする。有名な鎖場の写真だが、下から撮影するのを忘れたため、やむなく上から撮った写真を載せる。

 ←上から撮った鎖場。参考にならないと思う。

 山頂にはおなじみの山梨百名山の看板があり、山頂からの景色はなかなかであった。

 ←乾徳山山頂。2031m。

 ←雲海の中の富士山。

 山頂で20分ちょっと休んだ後、そのまま北へ向かって下山道と呼ばれているところを通って国師ヶ原へと向かった。下山道はひたすら高度を稼ぐといった感じで、結構足にくる。景色は望めず、スリルがないので登りにはオススメしない。下山道をしばらく行くと小屋跡があり、父はここでもライターを貸してもらい、喫煙を楽しんだ。

 国師ヶ原に着き、そこから道満山に向かう道に入ってすぐのところである動物が現れたので、写真を撮っていたのだが、そこに何やら大きな声で話すおじさんがやってきて、自分達が見ているものに気づき、「○○さん、カモシカだよ!!」と大声で叫んだため、そのある動物は逃走。以下そのある動物の写真である。

 ←ある動物。自分としては鹿にしか見えない。

 ここで一つ、豆知識。まず、カモシカとシカは見た目からして全然違う。そして、何より、カモシカは「シカ」ではなくて、「ウシ」である。(気になる方は各自調べてください)

 それ以前に大声で叫んだら動物が逃げるか何かしらのアクションをとるのは常識だが。

 シカ騒動を終え、道満山へと向かって進んでいく。道満山の山頂付近には変な形のキノコがあり、ついつい写真をパチリ。道満山からは滑りやすい悪路をひたすら下っていき、舗装路を少し歩いて駐車場に到着。

 ←キノコ。球体に棘棘がある感じ。

〜感想〜

 今回、無事山行を終えることが出来て、本当に良かったです。
 ただ、しつこいようですがシカの件に関して一つだけ。

 シカを見つけたら静かに待ちましょう。


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