両神山(表参道)

 

訪問日 2009年7月20日(月)
場所 埼玉県秩父市、小鹿野町
天気
同行者 H氏
参考タイム 7:00ぐらい
マイタイム 4:25
行程 日向大谷口バス停(630m)9:45-50
↓徒歩(5分休止)
清滝小屋11:10-25
↓徒歩(15分休止)
両神山(1723m)12:50-13:20
↓徒歩(10分休止)
日向大谷口バス停(630m)15:30-50
↓徒歩
日蔭バス停16:50頃発
個人的レベル 体力:3 技術:2 中級
標高差が1000mくらいというだけで、特に危険箇所はなく、そこそこの体力があれば登れる。ただ、日帰りでバスと電車を乗り継いでいくと大変なので、前夜泊か車orタクシーの利用を推奨する。
1/25000地形図 両神山、長又
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 朝何時かに起床し、池袋駅から西部池袋線にて飯能駅へ。
 この飯能駅で今回同行するH氏と合流する予定だったが、H氏は見事に寝坊。
 知っている人もいるかもしれないが、今回行く場所は一本バスに乗り遅れただけで致命的で、今回自分はどうしてもこの山を制覇したかったので何とか考えたところ、少々アホらしいが、飯能駅からレッドアローに乗れば間に合うと思ったので、そう指示した。
 先に西武秩父駅に着いて待っていると、ギリギリのところでH氏がやってきて何とか予定通りのバスに乗ることができた。

 西武秩父駅から小鹿野町営バスに乗って30分くらいで小鹿野役場に到着、ここで乗り換えて日向大谷口へと向かった。
 この小鹿野役場から日向大谷口間のバスが1日5本しかないので、1本遅れただけで大変なことになるのはお分かりなると思う。
 
 50分ぐらいで日向大谷口バス停に到着し、そこから続いているいかにも短縮道であるという登山道らしき道を行こうとしたら「そっちじゃなくてこっちの方がいいよ。」と親切にも地元の人らしき方が舗装路の方を指差したのでそれにしたがっていったが、結果としてはさっきの登山道の方が明らかに早かった。(とはいっても1〜2分しか歩いていないから問題はない)

 ←登山口。この道をあがっていく。

 準備を済ませ、早速登山を開始したのだが、同じバスに乗っていた人の1人が自分達よりわりと速い速度で歩いていたため、若気の至りか、勝手に闘争心を燃やして山に慣れていないH氏を道連れにしてスピードアップ。
 「会所」と呼ばれている七滝沢コースとの合流点までには抜かしていた気がする。

 会所からは道が2つに分岐しているのだが、登りは産泰尾根の南側の谷を薄川に沿って登っていく「表参道」を行くことに。
 何回か徒渉があったが、特に問題はなかった。
 たちや掘だか八海山だかのポイントを過ぎ、地図上に「急坂」と記されていた場所をいつの間にか通り過ぎてテキトーに進んでいくと、いつの間にか清滝小屋に着いていた。
 本当にいつの間にかといった感じである。
 さて、ここで休憩をとろうということで何となく山小屋の周囲をうろついてみたのだあやけに静かである。この時点ではまだ山小屋が営業していると信じて疑っていなかったのだが、後日判明したことだと、この山小屋は既に廃業していて、避難小屋となっていたとのこと。
 それでもトイレとかベンチがあったのでいい休憩ポイントだとは思うのだが、度重なるハチの襲来により、ただでさえ今日寝て今日起きたというH氏は疲労を貯めていった……

 ←清滝小屋。普通にキレイ。

 産泰尾根に取り付いた辺りから霧が出始め、テンションは下がる。
 ここで何となく後ろを振り返ると、バスの中にいた1人の若い男性がのんびり、そして確実に僕らを追ってくる。
 (ヤバイ!追いつかれる!!)と思った我々は途中の鎖場も飛ぶようにして両神神社まで駆け上った。
 ここでH氏はパンを食べ始めたのだが、この食事中に先程の男性に抜かれ、さらには山頂から戻ってきた2人の女性の方々から「山頂まで登りで50分くらいかかるわよ〜(笑)」という言葉を残していったためか、H氏の体力、そして気力は限界に。

 そして遂に、H氏が突然無言になり、座って動かなくなってしまった。

 ←H氏ストライキ地点。注意。

 H氏のストライキが終わり、少し歩くと山頂に到着。ここまでH氏のストライキタイムを除くと神社から山頂まで20分。
 先ほどの女性2人組はきっと相当な腕前の写真家で、いちいち三脚にカメラをセットして写真を撮りながら登ったから50分もかかったのだろう。KITTO。

 山頂に到着すると、周りは霧で展望ゼロだった。

 ←頭がない像が見えるのは気のせい。

 ←素晴らしい景色。

 このことにショックを受けたH氏は発狂したのかゴツゴツした岩の上に座って眠りの世界へ落ちていった……(マジで寝ていてビックリ)

 30分ぐらい頂上で休んだらH氏を起こして下山を開始した。
 途中で、最初の方に抜かした若い男性を抜かす。(いつの間にか抜かれていた)
 清滝小屋に着く少し前の七滝沢ルートとの合流点にて、どちらのルートから下ろうか、30秒ぐらい止まって地図を確認していると、その若い男性がまた?自分達を抜かしていこうとする。
 「こっちのルートってどのくらい時間がかかるのでしょうね?」と聞いたら、
 「すいません・・・分かりませんね・・・」とのこと。

 分からなくても余裕とのことと我々は受け取った。
 この七滝沢コースは、山と高原地図には破線ルートとしてかかれているのだが、コースタイムが載っていないので幾分、不安である。
 「まあ急げば大丈夫だろ。」ということで七滝沢ルートへと進んだ。

 七滝沢ルートに入ってからはバスの時間に間に合うように、猛スピードで進む。
 地図に「危険」とあった場所を知らずに通り過ぎ、会所に着いたことすら気づかないぐらいのスピードで降りていった。
 そうして、午後3:30に日向大谷口バス停に到着した。
 結局、若い男性さんには負けたが、かなり早い時間に到着することができた。(ぶっちゃけ、自分達は走って下っていたので、恐らく若い男性も走っていたことになる。オソロシイ)
 七滝沢ルートに入った時は16:36分発のバスに間に合うか心配していたぐらいだったのに、かなりの余裕が出来てしまった。
 ここで1時間のんびり過ごそうと思って20分休んだところ・・・
 「暇だな。」(多分H氏の発言)
 ということで、バスが通ってくるのと同じ道をどこまで行けるか挑戦することにした。

 小鹿野役場から日向大谷口間は自由乗降が可能な区間なので、万一どこかのバス停に到着する前にバスが来ても、乗り遅れる心配はない。
 ということでH氏とマラソンを始めた所、先程の若い男性を乗せた3人組の自家用車に乗っている方々が「どこまで行くの?送ってあげようか?」と聞いてきた。
 「いえ、いいです。」と答えると、そのまま行ってしまった。
 心配だったのだろう。両神山に登って七滝沢経由で降りて来て疲れているはずの子供達がただ黙々と道路を走っているのが。
 お金がないと思われたのだろうか。
 そんなこともありつつ、着々と道を進んでいった。

 正確なバス停名は覚えていないのだが、立派な公衆トイレがあったバス停で結局バスに乗ることになった。多分日蔭バス停だと思う。
(しばらく経った後この山でとっていたメモを発見し、日蔭バス停でバスに乗ったことがほぼ確実になった。)
 そして小鹿野町役場でバスを乗り換え、西武秩父駅到着。
 帰りは、自分がH氏より家が遠いことと、早く家に帰らなければならなかったこともあって、自分だけ優雅にレッドアローに乗って帰宅した。

〜感想〜

 今回、ず〜〜〜っと行きたいと思っていた両神山に登ることが出来て良かったです。山頂が霧だったせいか、両神山に妙にはまってしまいました…
 将来的には八丁尾根とか白井差新道とか梵天尾根をクリアし、その後天理ルートや尾ノ内沢ルートに挑もうと思います。
 まあ、本当にそんなに行くかは分かりませんが……

 H氏、今度は雲取山でも日帰りで登りましょう。


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