両神山(尾ノ内沢ルート)
訪問日 | 2010年10月11日(月) |
場所 | 埼玉県秩父市、小鹿野町 |
天気 | 晴 |
同行者 | H氏 |
参考タイム | 6:15(県別ガイド)+α(林道)=8時間以上 |
マイタイム | 7:55 |
行程 | 小金平バス停8:15 ↓徒歩 尾ノ内渓谷入口8:30-35 ↓徒歩 油滝10:15-25 ↓徒歩 地獄穴10:35-45 ↓徒歩(20分休止) 龍頭神社奥社12:25-30 ↓徒歩(5分休止) 両神山(1723m)13:25-40 ↓(5分休止) 西岳(1613m)14:45-50 ↓ 八丁峠15:30-35 ↓(10分休止) 大岩(林道合流点)16:25-30 ↓徒歩(林道経由) 坂本バス停18:00-20 |
個人的レベル | 体力:4 技術:4 中上級 前半の沢が道が崩落している場所があったりして、数々の渡渉に少し難儀する。油滝から後半はシメ張り場の分岐を見逃さず、トラバースや鎖さえ気をつければそんなに難しくはない。初心者は立入厳禁。 |
岩レベル | 頂上直下の鎖場 危険度:★ 鎖場自体は長いが、大したことない。どちらかというと、それまでのトラバースとかのほうが危ないかも。 |
1/25000地形図 | 両神山、長又 |
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朝4:30起床。朝食と昼食をコンビニで買い、5:00頃池袋発の電車に乗り込む。朝早いせいか、それとも暗いせいか、車内で寝そべっている人をちらほら見かけた。小手指で乗り換え、飯能へ向かう。6時頃飯能に到着し、H氏と合流して今度は西武秩父へと向かう。 車内でサンドウィッチとLiptonのミルクティーの軽い朝食を済ませ、電車に揺られること約1時間。7時頃に西武秩父に到着した。 コーヒー一缶の補給を済ませ、小鹿野役場行きのバスに乗り込む。そこから約40分。だだ漏れのipodの音に耐えつつも、何とか小鹿野役場に到着。 坂本行きのバスに乗り換え、約30分で8:10頃、やっとのこと小金平バス停に到着した。 ←尾ノ内渓谷入口。まだ舗装されている。 国道を上流に向かって少し歩き、「尾ノ内渓谷」の看板に従って左折し、林道をひたすら進んでいく。 15分くらい歩くと、登山口である尾ノ内渓谷入口が見えてきた。 ここにはトイレもあり、いかにも整備されているかのように感じるが、整備されているのはこことすぐ先にある吊橋と妙に真新しい看板ぐらいで、道は悪い。 ここから前方を見上げると大キギや西岳が見え、稜線の岩壁の迫力に圧倒された。 後方には二子山が良く見える。 ←途中から見えた西岳。遠い・・・ 綺麗な吊橋を渡り、下界にお別れを告げる。登山開始である。 ここからしばらく沢沿いの道が続くのだが、前日の雨のせいか、登山道は非常に滑りやすく、度重なる沢の徒渉には難儀した。 道はやや荒れていて、赤テープが道の崩壊に巻き込まれて沢に落ちていたり、仕事道も何本かあって、小さな道のミスは何度もした。(といっても、崩落地点を避けすぎたためのミスである。) 1時間以上歩き続けて、なお山の神が出てこないことには不安を覚えたが、無事、予定よりも早く油滝に到着することができた。(山の神は見落としていたらしい。巻いて気付かなかった可能性もあるが) ←油滝。看板だけは妙にキレイ。 油滝のところにも、妙に真新しい看板があり、「龍頭神社奥社」を示していたが、これまでと違って簡単にいける場所ではない。 ここから道は沢から大きく離れ、10分くらい急登を登ると、大きな岩壁の基部に「地獄穴」というペンキの文字が見えた。 ↑地獄穴の外観と内観。なかなかおもしろい。 早速ヘッドランプを装着し、匍匐前進(ハイハイ可)で中に入ると、中は立てる程ではないが、そこそこの高さがあった。 天井面は水平ではないが平らで、入口から奥につれて、一定の斜度を保ちつつ高くなっていっている。(入口だけ狭い) 入って正面は行き止まりだが、左の方は、匍匐前進をすればそこそこ奥まで行くことができた。 結局、何が地獄かは分からないまま出洞、少し登るとロープが張られている場所があった。 そこを通り過ぎて5mぐらい進むといつの間にか崖の上にいて、眼前には大キギと西岳が迫って見えた。 ←(多分)大キギ。険しい・・・ そこから先へ進もうとすると・・・断崖絶壁しかない。周囲を見渡しても、変なワイヤーがあるのみだ。 道を間違えたかと思い、ロープの地点まで5m程戻ったところでふと思った。 ここがよくホームページにあげられているシメ張り場だとしたら??? 細いロープは先の道を塞ぐようにして張られている。よく見ると、シメ張りに見えなくもない。ようはくぐれということだろうか。 ロープをくぐって先へ進むと、そこには正規の道があった。 ここからがなかなか危険で、滑りやすいトラバース道をしばらく歩くわけだが、落ちたらOUTという場所がたくさんあった。 尾根の直登箇所にくると、傾斜が50度は軽くあり、そこらから長い鎖場が始まった。 滑りやすい岩の上を鎖に導かれ、岩をトラバースするような形で回り込み、急な小尾根の直登を開始する。 H氏とある程度の距離を保ちつつ進んでいくのだが・・・どうやら長丁場らしい。 所々道が林の中に突入し、休むことができるからいいものの、完璧に岩の上だったら休む場所など(多分)ないだろう。 とにかく進んでいくと、一番の難所らしきところの木々の間から二子山がよく見えた。 難所を乗り越え(降雨直後は鎖を使った方が無難)、ほんの少し進むと、主稜線にでた。 ←看板の文字が見えるだろうか。 主稜線に出たところにある龍頭神社奥社から新・分県登山ガイド改訂版にある通りに西岳に登頂しそのまま坂本バス停を目指すか、剣ヶ峰を目指すかで悩んだが、結局剣ヶ峰を目指すことにした。 思えば、この選択が間違いだったのだ・・・!! 主稜線沿いの一般ルートは、先程の道が嘘だったかのように楽だった。が、調子に乗って飛ばしすぎたせいか、東岳の頂上に着く頃には二人共バテていた。 コースタイム通りに歩き続け、50分くらいで両神山山頂である剣ヶ峰に到着した。 ←険しい赤岩尾根。 前にH氏と来たときと違い霧はなかったが、景色を楽しむ余裕はなし。早々に坂本バス停に向けて下山を開始した。 ここから何十もの鎖場を通過するわけだが、西岳を過ぎたあたりから渋滞してきた。 たくさんの人が安全に登れるように鎖を設置しているのだろうが、そうすると、必ずといっていいほど渋滞が発生するのには困る。 八丁峠に到着した頃には15:30で、16:30のバスには間に合いそうになかった。 ここから大抵(というより全て?)の人は北・南どちらかのパーキングスペースに向かって下っていくわけだが、自分達はここから北の坂本バス停まで降りなければならない。 早歩きで斜面をジグザグに降りていくと、大岩という場所に着き、沢の対岸には林道が見えたので、何となく林道に出た。 どこかの本に、林道を下るのは禁物とあったが、紆余曲折の上、ここからバス停まで林道→国道を通ってマラソンをすることになった。 が、H氏は1分もしないうちに歩き始めた。 林道からは、所々険しい両神山の峰々や夕日に染まる二子山が良く見えた。 ↑両方とも林道からの二子山。時間の変化が分かるだろうか? 国道299号に出る頃には真っ暗になっていた。 ヘッドライトを点け、逆ヒッチハイクを期待しながら黙々と歩き続ける。 そして18:00。無事に逆ヒッチハイクもなく、坂本バス停に到着。真っ暗なバス停で20分間待ち続ける。 そしてやってきたバスに乗り、長い帰路についた。 家に着いたのは午後の10時であった・・・zzz 〜感想〜 欲張って剣ヶ峰まで行ったことを反省したいと思います。暗い中でのRUNも楽しかったといえば楽しかったですが・・・ とにかく、今回はさすがに疲れました。 H氏、次は天武将尾根からでも攻めましょう。 |